Duron Spitfire 起動倍率
デフォルト倍率の固定方法はどうなっているのか、また、それを変えるには。
このページはDuronではSpitfire, AthlonではThunderbirdコアを対象にしています。
PalominoコアのMobile Athlon4, Athlon MP, Athlon XP 及び
MorganコアのDuron、Mobile Duronにはあてはまりません。
AMD Duron 700 [ D700 AST1B ]Duron700とGIGABYTEの『GA-7ZX』を使って改造を試みたところ、起動倍率を可変にすることができました。同様の改造が他の倍率変更をサポートしていないマザーでも可能なはずです。
2000年9〜10月作成 Spitfireコアを採用したプロセッサの起動倍率は、CPU表面のブリッジL4、L3で決められているようです。 Spitfireコアのデフォルト倍率設定回路(推定)[重要] 起動倍率を可変にするには、CPUのBP_FID pinにスイッチなどを接続してデフォルトの倍率設定を乗っ取ることと、FID設定をCPUに替わってスイッチ(以下SW)で設定した値をマザーに渡すことにより可能となります。 BP_FID - CPU起動倍率変更設定 -
BP_FIDピンは、AMD のデータシートでは無接続となっていますが、実際にはL1を通ってL3、L4に内部接続されています。
そこでこのピンにスイッチ(以下SW)などを付加し、電圧を加えることでL3、L4での固定倍率を無効にし、それを乗っ取ることが可能となります。
SWで加える電圧は、ID設定(0)=GND,0v、ID設定(1)=Vccになるようにします。
ここでは、Vccにはコア電圧であるVcc_COREを使用しました。 FID - マザー動作倍率設定 -FID信号は、CPUの定格倍率をマザーに引き渡すもので、これを受取ったマザー側のチップが、CPUの動作に必要なクロックを生成し供給します。
SWはブリッジ同様、ID設定(0)=GND,0v、ID設定(1)=開放になるようにします。
ここで、SWを開放したときに、論理1となるのは、この信号をマザーボード側でプルアップ(抵抗などを通してVccに接続)して使用しているからです。 data sources
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Golden bridgesL1からL7まであります、私は簡単にブリッジと書いていますが、ゴールデンブリッジとか黄金橋とかいわれているようです。
ブリッジによる設定の詳細 L1クローズ現在のものは、ほとんどL1オープンですが、HBの鉛筆や導電性のペンでそれぞれをクローズする方法が知られています。私は熱線補修材を使いましたが、起動できない倍率があり失敗。シンナーで拭き取りやりなおしました。 失敗の原因は熱線補修材の使い方にあったようです、溶剤と銀色の粉体がよく混ざるように、いったん硬い紙の上などに取り出して、つまようじなどでかき混ぜてから使用すれば、鉛筆と併用する必要もありません。 L2、L5手許のDuronでは両方ともクローズですが、L2,L5についての情報はもっておりません 起動倍率設定ID[3:0]
0=Ov , 1=Vcc FID とBP_FIDの設定は、必ず同じ倍率に設定します。 * 12.5倍以上の設定 BP_FID
BP_FID BP_FIDピンは、なにかの都合で、 CPUコアに対して自由に動作クロックを設定するために設けられた、テストピンのようなものなのでしょう。 FID - パターンカット -
FID信号のパターンカットどうしてもしたくない場合。 2000/10/18 作成 2001/3/25 一部修正 2001/11/28修正 2002/03/10追加 |