Thoroughbred ブリッジテスト

写真によるブリッジ比較と実際のブリッジ加工によるテスト

このページはThoroughbredコアのAthlon 2200+がベースとなっています。
Athlon [Paromino]、Duron [Morgan]及び、それ以前に発売されたプロセッサには適用できません。

参考

L11ブリッジの比較

サラブレッドのコア電圧をOPNから調べると、
AXDA1900DLT3C:V_CORE=1.50V
AXDA2200DKV3C:V_CORE=1.65V
となっている、ブリッジの設定を含めて表にするとこの通りになる、サンダーバードから現在の最新コアに至るまで、コア電圧ブリッジのコードはすべて同一になっているようだ。

OPNL11[4:0]製品名[Thoroughbred]V_CORE
AXDA1900DLT3CC:::CAthlon XP1900+1.50V
AXDA2200DKV3CC:CCCAthlon XP2200+1.65V
AXMS1400FWS3BC:::CMobile Athlon XP1400+1.30V
AXMD1600FQQ3BC:C::Mobile Athlon XP1600+1.45V

モバイル版CPUのL5ブリッジ比較

モバイル版のサラブレッド(AXMS1400FWS3B)とパロミノ(AHM0900AVS3B)のブリッジを比較してみるとこのようになる。

OPNL5[3:0]モバイル版製品備考
AXMS1400FWS3BCC:CMobile Athlon XP 1400+サラブレッド
AHM0900AVS3BC:CCMobile Athlon4 900パロミノ

サラブレッドでは パロミノとは違ってL5[1]がオープン、L5[2]がクローズになっている。
ブリッジの割り当てが変更されたと考えるよりもL5[2]による新たなブリッジ設定になったということかもしれない。 従来のモバイル版と何が変わったのか?、 まったくの見当違いという可能性もありますが、OPNの違いに注目してみました。(黄色の文字の部分)。

AXMS1400FWS3B

このFの部分は、Package Typeを表し、いままでのADからFに変更されている。
F=OPGA with FSB Auto-detectのことだそうで、
L5[2]クローズ:Mobile & FSB Auto-detect有効という可能性もある。

しかし、このFSB Auto-detectとは、いったいどういうことを示すのかが良くわからないが、 もしモバイル版を使用したことによる不都合があった場合、このL5[2]をオープンにすれば、デスクトップ用と認識されるはずなので試してみると良いかもしれません。このままで不都合がなければ当然変える必要はありません。


テスト結果

倍率変更などのテスト結果の連絡をいただきました、ここに紹介した以外にもいくつか連絡をいただいていますが未整理のためまだ掲載していません、みなさんテスト結果の御連絡ありがとうございました。

Thoroughbred Athlon XP1700+/GIGABYTE GA-7VRXP(Bios ?) 御協力:EG-5改さん(2003/4/05)。

通常の場合:

  • オンボードDIP-SW設定:5X 〜 12.5X

マザー改造:AJ27pin(BP-FID 4)を200オームでV_COREに接続

  • オンボードDIP-SW設定:13X 〜 16Xの動作確認、(おそらくそれ以上の設定も可能です、ita)

Thoroughbred Athlon XP2200+/Epox EP-8K7A(Bios1711) 御協力:TAMさん(2002/6/22-6/23)。

通常の場合:L3ブリッジは購入時のまま

  • 倍率AUTO設定:13.5Xで定格起動(当然!)
  • 倍率DIP-SW設定:5X〜12.5X すべてNG

L3ブリッジ加工:L3-FID 4をクローズ

  • 倍率AUTO設定:5.5Xで起動
  • 倍率DIP-SW設定:5.0X〜12.5X すべてOK

L3ブリッジ加工:L3-FID 4及びL3-FID 2をクローズ(L3-FID 0以外すべてクローズの状態)

  • 倍率AUTO設定:11.5Xで起動
  • 倍率DIP-SW設定:5.0X〜12.5X OK

マザー改造:AJ27pin(BP-FID 4)を直接GNDに接続、L3は購入時のまま

  • 倍率AUTO設定:5.5Xで起動
  • 倍率DIP-SW設定:5.5X〜12.5X はOK、しかし5.0xはNG。

不思議なのは、5.0xの起動がL3クローズでは問題ないのに、AJ27ピンの操作ではできなかったことです、プルダウン抵抗の有無の影響かもしれないと考え、念のため現在はプルダウン抵抗を追加した回路に修正しました。(ita)


Thoroughbred Athlon XP2200+/Iwill、MPX2 御協力:エスさん 2002/07/25-08/04

L5ブリッジ加工:L5[3] をクローズ

  • マルチプロセッサ有効、 確認

L3ブリッジ加工:

  • 13x、14Xの動作、確認

Dualの動作も可能だったようで、こちらは問題ないようです。


Thoroughbred Athlon XP2100+(CPUID=681)/ EPOX 8RDA+ 御協力:HIROSHIさん、2003/02/16 
  • BIOSによる倍率変更:19x〜24X すべてOK
  • PK-OCK7 改造によるDIPでの倍率変更:19x〜24X すべてOK

従来未定義となっていた倍率をFSB100にしてテストしていただきました、結局5X〜24Xまでフルに設定可能のようです。


作成:2002/06/21、再構成:2003/03/11、最終更新:2003/03/11