Turion64 ML-44

Turion64 ML-44 と MT-40を比較した『メカうさぎ64』さんのレポートです。
関連BBSTurion64 ML-44の耐性?
関連BBSTurion64 ML-44動作報告2

Turion64 ML-44

こんばんは、メカうさぎ64です、つい最近Turion64 ML-44 を購入したので写真を取りました。

現在、ASROCK/K8NF4G-SATA2のBIOS Ver1.60にて確認中です。
CPU電圧が1.40Vとなっていますので、少し高めになっています。(Auto)
 
またまた、遅くなってしましたが、アップしました、しかし...このデータを取るのはたいへんだったでしょう〜(ita)

Turion64 ML-44 [TMDML44BKX5LD]

送っていただいた写真が非常にきれいだったので、今回は少々大きめのサイズで掲載します、ながめていると欲しくなってしまいますねー。

ML-44とMT-40の耐性?についてのレポート

測定する環境ですが、Workshopにて紹介頂いた、あの赤い PCで、HDとDVDドライブを取り除いた状態で測定しました。 (CPU+マザー+メモリ+FD+ケース電源+ケースFAN) それと、PS2のキーボード+PS2(ボール式)マウスです。 電力はワットチェッカーにて測定、CPUの交換のみでの実験です。

動作レポートはBIOS設定画面で行っています。 方法は、BIOSでVcore&CPUの倍率を変更後、再起動して 又BIOS画面で確認という作業です。 この場合の消費電力はVGAやチップセットのドライバー等が 入っていない状態ですので、OSインストール後各種ドライバー を入れた状態よりも電力は食います。 実際のシステム構成の場合は今回の値よりも電力が低い場合が ありますので、今回のレポートはあくまでも CPUのVcoreとクロック(倍率)の構成によってどれだけ電力が 変わるかの目安程度とお考え下さい。

以下の表では、自動認識されるデフォルトの電圧を青で、起動できた最低電圧を赤で表示しています

Turion64 MT-40 ASROCK/K8NF4G-SATA2
動作クロックコア電圧(Vcore)
BIOSでの設定値
コア電圧(Vcore)
H/W Moniterでの表示
PC全体の電力
ピーク(W)
BIOS Ver1.50の場合
2200 MHz1.300V (デフォルト)1.332V〜1.348V63W
BIOS Ver1.60の場合
2200 MHz1.250V1.288V〜1.296V61W
1.225V1.256V〜1.272V60W
1.200V (デフォルト)1.232V〜1.248V59W
1.175V1.208V〜1.216V58W
1.150V1.176V〜1.192V57W
1.125V1.159V〜1.166V56W
1.100V1.128V〜1.144V55W
1.075V1.104V〜1.112V54W
1.050V1.080V〜1.088V53W
1.025V1.048V〜1.056V52W
1.000V起動不可能
2000 MHz1.100V1.128V〜1.144V54W
1.075V1.104V〜1.120V53W
1.000V1.024V〜1.032V51W
1600 MHz1.050V1.080V〜1.088V50W
1200 MHz1.000V1.024V〜1.040V47W
800 MHz0.900V0.920V〜0.928V44W
0.875V0.880V〜0.904V44W
0.850V0.864V〜0.872V43W
0.825V0.840V〜0.856V43W
0.800V0.808V〜0.824V43W

* 0.8V以下でも動きそうですが、設定が出来ませんでした。

2.2GHz 1.100V 55Wで使ったとしても、デフォルトの1.200Vとの消費電力の差は4W、 デフォルトのままでも十分に低消費で、そのぶん静かに使えそうです。 それもCPUの消費電力ではなくシステム全体なんですから見事です(ita)

Turion64 ML-44 ASROCK/K8NF4G-SATA2
動作クロックコア電圧(Vcore)
BIOSでの設定値
コア電圧(Vcore)
H/W Moniterでの表示
PC全体の電力
ピーク(W)
BIOS Ver1.50の場合
2400 MHz起動できません (デフォルト)
BIOS Ver1.60の場合
2400 MHz1.400V1.440V〜1.448V71W
1.375V1.416V〜1.424V69W
1.350V (デフォルト)1.392V〜1.400V68W
1.325V1.360V〜1.368V66W
1.300V1.336V〜1.352V64W
1.275V1.312V〜1.320V64W
1.250V1.288V〜1.304V62W
1.225V1.256V〜1.264V61W
1.200V1.240V〜1.248V60W
1.175V1.208V〜1.216V59W
1.150V1.184V〜1.192V58W
1.125V1.152V〜1.168V57W
1.100V1.128V〜1.136V56W
1.075V1.104V〜1.112V55W
1.050V1.080V〜1.088V54W
1.025V起動不可能
2200 MHz1.200V1.232V〜1.240V59W
1.175V1.208V〜1.224V58W
1.150V1.184V〜1.192V56W
1.125V1.152V〜1.160V56W
1.100V1.128V〜1.136V55W
1.075V1.112V〜1.120V54W
1.050V1.080V〜1.088V53W
1.025V1.056V〜1.064V53W
1.000V1.032V〜1.040V52W
0.975V起動不可能
800 MHz0.900V0.920V〜0.928V43W
0.875V0.880V〜0.896V43W
0.850V0.864V〜0.872V43W
0.825V0.840V〜0.848V43W
0.800V起動不可能

こちらは、2.4GHz 1.150V 58Wあたりで使えるとデフォルト電圧との消費電力の差は10Wとなり、結構発熱に差が出そうな気がします。 2.4Ghzでも低消費電力で使えるのは魅力的ですね(ita)

まとめ

MT-40はあまり良い個体ではなかったようです。
ML-44はなかなか良い個体のようです。
ML-44はMT-44の性能並みに動作しそうです。
PowerNow!で動かさずに、CrystalCPUID等で設定して
動かせば、それなりに低い電力で動きそうです。
MT-40ですが、本来の電圧1.200Vではなく、1.300Vの設定になる
対応マザーがありますが、電力ですと4W程度も違ってきますので
使用する時は注意した方が良いように思います。
内臓チップセットのS-ATAをOFF、シリアル&パラレルI/FをOFF
にした場合、1W電力が減りました。
メモリのDDR400をDDR333にした場合では、電力に変化は出ませんでした。MT系でなくてもML系でも電圧の設定が出来れば
電力に関してはあまり変わらないように思います。
ご参考に・・・ 

暫定版:2006/04/13