Turion64 MT-34、asus K8S-MXを使った静音PC
低騒音のPCをTurion 64を使って製作した『メカうさぎ64』さんのPCの紹介。
Turion64
Turion64 MT-34
AMD Turion 64は64bit対応のモバイル版CPUで、最大消費電力がmodel MLは35W以下、model MTは25W以下です。動作が可能なマザーボードであれば、発熱が少ないため 比較的容易に静かなPCが作れそうです。
メカうさぎ64さんから、Turion64 model MTと巨大なヒートシンクを使ったPCの写真とレポートを送っていただきましたので紹介します。
では、さっそく。
Turion64を使って製作した静音PC
レポート:メカうさぎ64
マイクロATXにもいろいろなケースがありますが、当方が購入したのはキューブ・タイプ。 しかしキューブとは言っても普通より「でかい」キューブの、いわゆる「おかもち」ケースです。(苦笑)
マザーボードは当初PCCHIPSのM871Gを購入しましたが、残念ながらメモリの相性問題が発生したためASUSのK8S-MXに変更しました。
CPUクーラーとマザーボード
Turion64はリッドレスパッケージ、つまりCPUのコアが剥きだしになっているため、あまりでかいヒートシンクではコアかけのおそれがあります。そこでCPUに対して垂直方向に加重が加わるケースを使うことにしました。今回使ったヒートシンクはヒートパイプと高い密度のフィンで構成されたThermaltake CL-P0071です。しかしこれは結構重いし「でかい」ので、今思えばCL−P0019でもよかったかもしれません。
CL-P0071、
CL−P0019
主な仕様
- ケース:キューブ型アルミケース CF-M1
- 電源:Antec TP2-430
- ケースFAN:鎌フロゥ9cm超静音(1600回転)
- マザー:asus K8S-MX
- CPU:Turion64 MT-34
- CPUクーラー:Thermaltake CL−P0071
- メモリ:バルク6層基盤メモリ PC3200 CL3(Lei) 512MB×2
- HD1:ST-3200822A(200GB)Win64用
- HD2:ST-3250823A (250GB)WinXP用
- ドライブ:LG GSA-4163B Silver
- FD:MITSUMI FA404MX(SV)(シルバーベゼル)
- ビデオカード:ELSA GLADIAC 544 128MB AGP
- サウンドカード:クリエイティブメディア Sound Blaster Live! 24bit
低騒音化対策
電源は12cm Fan搭載品の、Antec TP2-430を使用、出来るだけ静かな物を使うよう考慮しました。 電源ファンは本来1000回転位で回って欲しかったのですが、あまりに低速で回る為(負荷が少ないので)少し回転不足ぎみなのでその辺を検討中です。
HDの騒音を減らすため、使い回しですがスマートドライブを2個使用しました。これで少しは騒音も減りますし、熱対策にもなります。
写真:ケース裏
CPUとケース内の温度は少し高めの表示が出ています。電圧も少し高めのようです。 この時の室温は30度で ハードディスクフォーマット+OSインストール後の温度、CPUはMAX状態で動いています。
写真では、ケースFANの表示は電源FANの回転数を表し、CPUFANの表示は9cmケースFANの回転数を表しています。 このケースFANは元々8cmのFANでしたが、排熱がうまくゆかず9cmへ変更しました。
ビデオカードは最初はRADEONX700PRO AGPを使用していたのですが、より発熱の少ないFANレスのFX6200搭載品に変更いたしました。
AMD CPUInfoによる表示
BIOSとAMD CPUInfo、さらにCrystal CPUIDにてTurion64 MT-34を確認出来ました。
静音PCの完成
静音といっても完全にFANレスには出来ませんでした。それでも耳を近づけるとケースFANの1600回転(19dbとメーカーは言っている)が聞こえる程度です。 電源FANは800回転程度でしか回っていないのでほとんど聞こえません。温度もそれなりに低いようなのでまず々です。 ただしビデオカードのドライバーの問題(Win64用)があるため、さらに変更を検討中。
メカうさぎ64、2005年6月29日
コメント
写真及びレポート、ありがとうございます。構成の都合で少々加筆させていただきました。
今回のPCはヒートパイプ使用の強力なヒートシンクと水平に設置されたマザーボードが特徴ですね。
ゆとりのあるケースと低消費なTurion 64の組み合わせですから、システムファンを低速で回しても問題は起きにくいでしょう。
もし通常のケースのように垂直に配置したマザーボードや、匡体を運ぶ場合には、このような高さのあるヒートシンクでは、そのふらつきによってコアが破損する可能性もありますから、工夫が必要な場合もあるかもしれませんね。
静かなPCを作ってみた方、写真と簡単なレポートをお送りいただければ、紹介させていただきますので事前に御連絡ください。
fab51.com/ita
作成:2005/07/04