Athlon LE-1640
LE-1640は、AM2シングルコアプロセッサの最上位にあたり、クロックは2.6GHz、L2は1MBの製品 - 『メカうさぎ64』氏は、Athlon LE-1640 2.7GHz (65nm)をオーダーしたのに、届いたのは2.6GHz 90nmだった....
LE-1640 [ ADH1640IAA5DH ] 2.6GHz、TDP45W、L2=1MB
AMDの現在の製造プロセスが65nmであるのに対し、このLE-1640は90nmのRev.F3、90nmの製品。販売店側でOPNと仕様の混乱が見られるようです。90nmであってもTDP45Wを実現していますから、コア自体はそう悪くない。しかし違うのが送られてきては『なんだかな〜』という気持ちになりますね〜。
興味深いのは、AM2のシングルコアプロセッサは512KB L2仕様のはずなのに、LE-XXXXシリーズだけL2=1MBになっていること。 これはおそらく、「ダイ自体はデュアルコアのダイRev.F3を使い、一方のコアだけを有効にしたシングルコアCPUとして動作させている」と思われます。
Model | OPN(tray) | OPN(Box) | Frequency | V_CORE | T_C | L2 Cache | rev. | ID | - |
Athlon LE, EE-SFF TDP 45W | |||||||||
LE-1640 | ADH1640IAA5DH | ADH1640DHBOX | 2600Mhz | 1.25/1.35/1.40V | 55-69 | 1024KB | F3 | - | - |
LE-1620 | ADH1620IAA5DH | ADH1620DHBOX | 2400Mhz | 1.25/1.35/1.40V | 55-69 | 1024KB | F3 | - | - |
LE-1600 | ADH1600IAA5DH | ADH1600DHBOX | 2200Mhz | 1.25/1.35/1.40V | 55-69 | 1024KB | F3 | - | - |
LE-1640 コア電圧 定格
LE-1640のコア電圧は、仕様では1.25/1.35/1.40Vとなっている。最近の他のプロセッサ同様、出荷時期によって、あるいは製品ごとに違うかもしれないという、よくわからない表記です。実際の製品を確認していただいたところ、この製品では1.25Vでした。
1.35Vの製品も市場にあるんでしょうかね〜
コア電圧はEasy Tuneの表示でVID=1.250V、実測1.220V。CPUZの表示では1.232Vとなっています。
負荷がほとんどかかっていない状態では、1GHzに落ち、コア電圧は1.10V
表示されるコア電圧について
CPUZとEasy Tuneの電圧表示が多少違いますが、気にしないでください。このボードに限らずこれらの実測値の精度は良くありません。テスターなどで測ってみるとわかりますが、0.05vくらいのずれは当然のようにあります。
例えばCPU-Zに表示された数値を見ると1.088Vと4桁で表示されていますが、有効数字は3桁として1.09Vとして読み取るくらいが限度です。
さらに、誤差を考えると1.04V〜1.14V程度のコア電圧だろう、となりますから、別のマザーとコア電圧の表示を比較する場合には、あまり意味のない比較とならないように注意が必要です。
これに対しVIDは論理的な電圧値を取得していますから、そのまま比較してかまいません。
スーパーパイ
スーパーπはすっかりCore2にやられておりますが、ま、とりあえず走らせてみる...というところでしょうね
定格クロックでπ104万桁を実行スーパーπ 32秒
オーバークロックして見ました。-- メカうさぎ64 --
マザーはGA-MA69GM-S2H (rev. 1.0)を使用
内蔵VGA、Gigabyte EasyTune5 を使用しての計測です。
BIOS起動はVcore定格で(FSB=231MHz)3.0GHzまで起動できました。
試しに、2.8GHz(FSB=216MHz)でOS起動後スーパーπ等を計測 して見ましたが、Vcore定格で何の問題も無いようでした。この時の スーパーπ(104万桁)は30秒
尚、内蔵VGA使用時は1秒程VGAカード使用時より遅くなります。 通常の使用時は内蔵VGAで使用した場合、ベンチのピークでも 全体の電力が100Wを切り98Wでした。アイドル時は63Wと非常に低いですね。 価格を考えるとシングルコアではまずまずの性能かも?
2.8GHzの軽いオーバークロックだと30秒Easy Tune5の表示 2.8GHz
Crystalmark
Q:このCrystalmarkは定格2.6GHzの値ですか?
そうです。この場合定格動作で、Cool'n'QuietがONの状態です-- メカうさぎ64 --
ここで見ていただきたいのは、D2Dの値が3357と結構良い値を内蔵VGAの690Gが出していると言う所です。
Athlon X2 6400+&HD2400XTの別の構成のシステムではD2Dの値は2689となり、意外な面がわかりました。
さらに、Athlon X2 6400+&内蔵VGA(同じマザー)の場合は3478となっていますので、HD2400XTがダメなのか・・・それとも690Gはそこそこの性能
があるのか不明ですが・・・・。
デュアルコアでなくても良いなら、そしてCore2を見なかったことにすれば、たいへん素晴らしいプロセッサに違いありません。 メカうさぎ64さんへのコメントはBBS:LE-1640の仕様
このページは、『メカうさぎ64』さんからいただいた写真に私がコメントして掲載しています。 レポートありがとうございました。 (ita)
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- fab51.blog:Athlon LE-1640 発売
公開:2008/02/05