Athlon64 3700+を使った静音PC、Albatron KM51PV

Athlon64 3700+に大型のヒートパイプ付CPUクーラーを使い静音化した『メカうさぎ64』さんのレポートです。
関連BBSAthlon64 3700+(939)の静音化

Athlon64 3700 + Albatron KM51PV

CPUの冷却は、ヒートパイプ構造のCPUクーラーを中心に風の向きや風量を考えました。結局、Thermaltakeのデフォルトの構成と同じになったのですが、音の静かなFANと静かな電源により、ある程度の静音化が出来たと思います。

マザーはAlbatronのKM51PVです。ちょうど良い具合にCPUのリテンションの向きが、Thermaltake CL-P0019 に合いました。CPUには本来Opteron148か150を使いたかったのですが、予算的な問題からAthlon64 3700+にしています。

ヒートパイプ付き大型ヒートシンク、CL-P0019によるクーリング

ケースはマイクロタワー型です、排気は電源の14cmFANとケースの12cmFANで行っています。この12cmFANは同サイズのFanを1個潰して、ダクトを作りそのダクトにSilenXのFANを付けました。

CPUの負荷の違いによる温度変化

電源FANは、温度が上がると多少五月蝿く(電源&VGA)なりますが、この辺りは無理ですね。負荷が減ると通常の状態になり静かになります。負荷が少ないときはSanDiegoコアの発熱はさすがに少ないと感じました。

CPUの負荷の違いによる温度(室温20度)
Test / Athlon64 3700+ Thermaltake CL-P0019 12cmFan
システムの状態ケース温度CPU温度
立ち上げ時24度29度程度
通常の使用状態31度38度前後
ベンチマーク後(高負荷)35度43度前後

Albatron KM51PVを組み込んだCELSUS CS-MC02

VGAはFANレスも考えたのですが、ZAV02-ATI5 Rev2Aを使うことで、ケース下側からの吸気をケースFANなしで行うことができるので、この様な構成となりました。マザーにもよりますが、CPU周りの空間がすっきりとしていますので、それなりに冷えると思います。

HDは、シリアルATAも考えたのですが、音の静かさとスピードを考えHDT722525DLAT80にしました。 配置を一番上にしたため、冷えないように見えるかもしれませんが、手で触るとべセルの穴から風が流れるのが確認できましたので、多分大丈夫だと思います。

仕 様

parts
製品名
CPU
Athlon64 3700+ (939)SanDiegoコア
マザー
Albatron KM51PV
メモリ
Apacer DDR400 1GB×2
HD
HITACHI HDT722525DLAT80 250GB ATAPI
DVD
LG GSA-4167BB
VGA
Sapphire X850XT 256MB
MO
Fujitsu 1.3GB ATAPI対応
FD
MITSUMI FA404M(B)
電源
岡谷エレクトトニクス 音無しぃR3 OEC-R3-550W14
ケースFAN
SilenX 12cmFAN (騒音値11dBA/回転数1200rpm Air Flow: 40CFM)
CPUFAN
Thermaltake CL-P0019 (FANレス)
LAN
玄人志向 GbE-PCI2(ギガビット)
ケース
CELSUS CS-MC02

静音化素材

静音化には以下のような素材を使いました。写真には「静かシート」が写っていませんが、
これは出来るだけケースが冷えるようにと考え、ケースの外側に貼りました。

  • Wide Work MINI-SONEX(ブラック):吸音用に
  • 親和産業 静かシート:ビリビリ防止にケースに貼り付け
  • 12cm(バルク無メーカー)のFANを潰してダクト化
  • ケースのパンチ穴を切り取り12cmの大きな穴に変更
  • ダイポルギー衝撃吸収ゴム 50×50×5t :ケースの足として使用
  • Grow Up Japan SMART DRIVE 2002:HDに使用
  • arctic cooling(ZAWARD) ZAV02-ATI5 Rev2A:VGAの静音用
さいごに

このマザー、Albatoron KM51PVはどちらかと言うとオーバークロックしやすいマザーで、Opteron144辺りを使ってオーバークロックをされている方も多いようですが、通常の使用での静音化にも向いていると思います。

CPUクーラーに使ったThermaltake CL-P0019は、当初Turion64のFANレス用に購入した物です。しかし思いのほか性能が良い様なので今回使ってみました。 当然、Turion64のような静音レベルではありませんが、全体的にかなり静音にできました。夏場にも多分大丈夫だと思います。

スペック的にも最新&最強という訳ではないのですが、コストパフォーマンスは良いと思います....あくまでも主観ですので、静音化する場合の参考になれば幸いです。

ちなみに、PowerMonitor&Dashboard は完全に動作しております。DashboardでCPUの温度が出るのですね・・・知らなかった。(笑)。


コメント

> SanDiegoコアの発熱はさすがに少ない
Athlon64 3700+(ADA3700DAA5BN)はADA3500DAA4BNが67Wであることを考えると、TDPは89W枠ながら、67Wに近いのかもしれませんね。 それでも70WクラスのCPUの冷却ですから静かにできれば見事です。(ita)。

このページは、『メカうさぎ64』さんからいただいたレポートを、こちらで加筆、編集して掲載させていただきました。レポートありがとうございます。

AlbatronのKM51PValbatron.jp

再編集:2006/02/28
暫定版:2006/01/18