IEEE1394 Lacie F.A. Porsche を分解する

Lacie F.A. Porscheには外側から見えるネジなどの蓋をロックしているような物は一切ありません。 最初どうやって開けるのか悩みましたが、構造さえわかれば割と簡単!、これでいつでもハードディスクを交換できます。

Lacie F.A. Porsche を開ける

実はこのボトムカバー(写真内側)だけはアルミ製で、ここもきちんと塗装で仕上げてあります。薄い紙をトップケース(外側)との隙間に差し込み構造を探ってみると、トップケース内側に8箇所の「突起」があることがわかりました。そこで写真のようなオープナーを差し込み、1〜2mm程度広げてみると簡単にボトムカバーが外れました。

御覧の通りお好み焼きの「こて」をオープナーとして使っています。私の買った「こて」は先端が厚すぎ使いにくいので、薄くなるように研ぎましたが、そのままでも使えるかもしれません(コンクリートの床にこて先を3分ほどこすりつけるだけでも作れます)

#以下の小さめの写真は、クリックすると2倍のサイズで表示されます。


トップケース内側のボス(突起)は1mm程度の高さがあります。アルミのボトムカバーにはこれが入る穴があり、トップケースの弾力性によってロックされているわけです。

写真で赤い矢印の内側にボスがあります。オープナーを使って片側のボス2箇所を同時にはずし、ボトムカバーを少し引き上げ、さらに残りの2箇所をはずせば片側が外れます。もう片側はオープナーを使わなくても自然にはずれます。

ハードディスクを固定している4本のネジを抜き、取り外そうとすると、ハードディスクすれすれの所にLEDが取り付けてあるため、上には抜けません、IDEと電源ケーブルを抜いてからハードディスクを写真の上方向に引き抜くようにして外します。

使われていたハードディスクはHD Tune2.10の表示通りSeagate製ST3160023Aでした。

  • Seagate Barracuda 7200.7
  • Model:ST3160023A
  • Capacity:160 GB
  • cache:8 MB
  • Speed:7200 rpm
  • +5V/0.72A, +12V/0.35A

IDE-IEEE1394変換基板
基板を取り外した状態です、この状態にするには1394端子・シールド部分の半田をはずす必要がありますので面倒です、普通はここまで分解する必要はないですね。

IDE-IEEE1394変換基板の裏面
今回はこの基板の裏面に使われているチップを確認するために分解しましたようなものです。 IEEE1394ブリッジにOxford FW911の改良版であるFW911PLUS、IEEE1394トランシーバーにはagere FW802Cが使われていました。


付属ACアダプタ

ACアダプタは+5V/2A, +12V/2Aの製品です。調べてみたところラシー外付けDVDのACアダプタと同じ品番で、これとの共用のため少々ゆとりがあるのかもしれません。 写真には2つのACアダプタが写っていますが付属品は上です。

下はドスパラで買った3980円のManhattan-IEEE1394外付3.5インチHDケースに付属の物です。プラグの形状が違いますが、御覧の通りアダプタ自体は同じ物のようです。(このManhattanでは消費電力の多めのCD-Rを接続しても普通に使えました)ドスパラで良い買い物をしたのか、それともラシーがそれなりの電源を使ったのかは...謎。

  • JENTEC TECHNOLOGY CO,LTD
  • Model:JTA0202Y
  • AC INPUT:100-240V/1.2A
  • DC OUTPUT:+5V/2A, +12V/2A

注!
現在ドスパラで販売されているManhattan-IEEE1394&USB2.0 外付3.5インチHDケースは、これとは違い、確か+12V単一のACアダプタが使われていたと思います。


reference
  • 更新履歴
  • 作成:2005/09/13