IEEE-1394からATAに変換するブリッジチップ
IEEE1394(Firewire)接続のHDやDVDでは、通常ATA/ATAPIへの変換基板が使われています。この変換基板によっても転送速度に影響が出ることがあります、 そこで手持ちの製品の転送速度を調べてみました。
IEEE1394a(Firewire400)からATA/ATAPIへの変換
変換基板に使われているチップを通常IEEE1394-ATA/ATAPIブリッジ(Firewireブリッジ)と言います。市販のIEEE-1394外付けHDやDVD、自作用の外付ケースともに、この1394ブリッジ・コントローラの種類によっては、データ転送速度に差が出ることがあります。しかしチップ品番が仕様に書かれていない場合も多いため、購入前に知るには検索などで調べるほかありません。
例外的に、Oxford(Oxford Semiconductor)社のチップを使っている製品では、セールスポイントとして『Oxford 911を採用』などと書かれていることもあります。しかし、最近の比較的安価な製品ではUSB2.0も同時にサポートしているProlific PL-3507の採用が多いようです。
各社のコントローラの性能は、接続するATA/ATAPIユニット、さらにファームウエアの違いによっても変わるようですから
簡単には比較することはできませんが、ここでは同一HDを接続した時の転送速度だけを測ってみました。
テストに使ったPCIホストカードは、標準的なホスト・コントローラであるTI(テキサス・インスツルメンツ)製チップ(TSB12LV26、TSB41AB3)を搭載したカードを使い、PCはEpox 8RDA+ Athlon XP-M 1.9GHzで行いました。
Kouwell 582V2
Oxford FW911PLUS
Lacie F.A. Porscheに使われていたのはOxford SemiconductorのFW911plusでした。これは同社のOXFW911の改良版でBig Driveに正式対応しています。右側の小さいチップは1394PHYでagere FW802Cです。IEEE1394b(Firewire800)ではさらに上位チップが存在しますが、IEEE1394a(Firewire400)では現在このチップがリファレンス的な存在のはずです、速度的にも35MB/secと申し分ありません。
Oxford OXFW911
玄人志向のIEEE1394-DATにはOxfordのOXFW911が使われていました。このOXFW911はリリース時期が古いため、このページでは唯一Big Driveに対応していませんが(特定の条件ではBig Driveを扱えるようです)、たぶんこのチップが最も有名です。転送速度はFW911plusより少々遅い結果ですが十分に高速です。1394PHYはagere FW802B。Oxfordには、さらにこれより古いチップのOXFW900がありますが、転送速度はずっと遅くなります。
Prolific PL-3507
Prolific PL-3507は、市販されている外付けHDケースやDVDに広く使われており、USB2.0-ATA/ATAPI変換機能も備えています。パイオニアの外付DVDのDVR-S706-JやDVR-S806-Jもこのチップが搭載されていました。1394PHYは写真右側の小さいチップで、これにもagere FW802が載っていました。速度的にも早く比較的安価ですが....人気があるわけではないのは、なぜ。
Genesys Logic GL711FW
ドスパラで買ったManhattan-IEEE1394外付3.5インチHDケース(3980円)に使われていたのは、Genesys LogicのGL711FWで、機能はIEEE1394変換のみです。このチップはあまり見かけません。速度は遅いのですが、それ程転送速度が要求されない使い方であれば特に問題ありませんでした。1394PHYはこれも他と同じくagere FW802B。
この他にもEPSONとかinitioなどいろいろあります、もし(ジャンク品などで)入手できたら同一条件で比較してみます。
| チップ・ベンダー | IEEE1394 controllers | 備考 | |
| link-layer | Physical-layer | ||
| EPSON | S1R72902 F00B S1R72902 B00B (BGAパッケージ) | UATA/100,AV/C Protocol | |
| S1R72901 F00B | UATA/100 | ||
| S1R72805 F00A | S1R72900 F00A | UATA/100,USB1.1内蔵 | |
| S1R72803 F00A | S1R72900 F00A | UATA/66 | |
| S1R72801 F00A | S1R72900 F00A | UATA/33 | |
| initio | INIC-1530L | - | UATA/100,USB2.0内蔵 |
| INIC-1430L | UATA/100 | ||
| INIC-1420L | UATA/66 | ||
| Workbit "優" | ERI2 | - | UATA/66,USB2.0内蔵 |
| ERI D89025 (FireUSB-1) | UATA/33,USB1.1内蔵 | ||
| Texas Instruments | TSB42AA9A | - | - |
| TSB42AA9 | UATA/66 | ||
EPSONのチップでS1R***** F00Bの時、Fの部分はパッケージ形状を示すため製品には記入が省略されているようです。
reference
- Oxford Semiconductor : OXFW911plus
- Prolific : PL-3507
- Genesys Logic : GL711
- Prolific : PL-3507
- F.O.M.A.T.place:ATAPI-IEEE1394a変換、ATAPI-USB2.0変換などの記事があります。
- YAN's 1394 SITE:特にIEEE1394(FireWire/i.link) Reviewが素晴らしい
公開:2005/11/24

