GA-7ZXR rev1.x Overclocking

GA-7ZXRの改造方法、基本的に7ZX-1と同じです、ここではDIPスイッチを使用したコントロール回路例を説明します。

  • 改造内容と動作テスト
  • DIPスイッチを使用したコントロール回路

この内容はDuronではSpitfire, AthlonではThunderbirdコアを対象にしています。
このマザーではPalominoコアのAthlon MP, Athlon XP,Mobile Athlon4及び MorganコアのDuron、Mobile Duronはサポートされていません

GA-7ZXR rev1.0 - Overclocking -

GIGABYTE GA-7ZXRは、GA-7ZXにRAID機能を付加したものです。
基本的には、同じ回路構成のようですが、サイズが少し大きくなっています。
なんでこの時期に、と思われるかもしれませんが、まあリサイクルということで。それでは、ざっと確認してみます。(2001年5月)

GIGABYTE GA-7ZR rev1.0
改造後のGA-7ZXRで、写真のメモリスロット上に、コントロールSWを取り付けました。


パターンを確認したところ、FID パターン、 VIDパターンともに7ZX-1、7ZX-Hと同一でした。 当然、改造箇所も同じですから、画像1枚で改造を完了して次へ。


同じ改造箇所のため、詳細を省略します改造方法は次の7ZX-Hのページを参照して下さい。



Test - GA-7ZXR rev1.0 -

Duron 700AST1Bを使ってテストしました。
500Mhzから1.0Ghzまですんなり動作することを確認、また7ZX-1では起動できなかった 低いコア電圧でも動作し、1.20v〜1.85Vまで動作を確認しました。



GA-7ZXR- GIGABYTE -

今回改造したのは、GA-7ZXR rev1.0です

rev2.x からは回路が変更され、
オーバークロック及びコア電圧の変更が、標準で可能になっていますので、当然この改造は不要です。

新しいrevでは、KT133Aを使っておりFSB133が可能となっています、またコアボルテージレギュレータもHIP6301になりパターンも変更されています。


かならずお読み下さい

この改造箇所はGA-7ZXR rev1.0の私の入手したマザーを調べて行ったものです。
したがってrev1.xのすべてにあてはまるとはかぎりません。この内容を検証できる方のみ、お試し下さい。


PROMISE PDC20265R

ZXRの特徴になっているのはこのチップですが 使えるHDを持っていませんので、私にはかざりです。



このマザーの改造でもロータリ−SWを使ったコントロール回路を使いましたが、
他のページと内容が重複するため DIPを使ったコントロール回路の方を下に紹介します。


Multiplier Control - DIPスイッチを使用したコントロール回路 -

DIP-SWを使用し製作した基本的な回路、基板の表から見た配線図です。





BP_FIDのSWを(a)と(b)の2個に分け、BP_FID(b)-SWの天地を逆にして使用します。

これは、(a)と(b)は一方がONならもう一方がOFFというように必ず逆の設定にする必要があるからで、
こうすることにより、同じ方向にこの2つのSWを設定することができます。

この方法により、FID-SWを含め3つのSWとも同じ方向に動かせば良いわけで、設定が容易にになります。
(BP_FID(b)-SWを図で上側にした場合、電気的にはOFFですが、便宜上、設定表ではONとして扱います。)

また、設定ミスに備えてBP_FID(b)側に、50〜100オームの電流制限抵抗をいれておきます。


FID , BP_FID 起動倍率
DIPS W
1234
ID[3][2][1][0]
5.0xC:CC
5.5xC:C:
6.0xC::C
6.5xC:::
7.0x:CCC
7.5x:CC:
8.0x:C:C
8.5x:C::
9.0x::CC
9.5x::C:
10.0x:::C
10.5x::::
11.0xCCCC
11.5xCCC:
12.0xCC:C
12.5?CC::

C=ON , :=OFF

FID , BP_FID(a) , (b) ともに同じ方向に設定にする。


VID [4:0] コア電圧
DIPS W
12345
ID[4][3][2][1][0]
1.85CCCCC
1.80CCC:C
1.75(M)CC:CC
1.70(P)CC::C
1.65C:CCC
1.60(U)C:C:C
1.55C::CC
1.50(S)C:::C
1.45:CCCC
1.40(V):CC:C
1.35:C:CC
1.30:C::C
1.25::CCC
1.20::C:C
1.15:::CC
1.10::::C

C=ON , :=OFF

この表ではDIP-SWの5番(VID[0])がONに固定としてOFFの場合を省略しています。
OFFの場合の電圧は0.025V低くなります。

* 赤文字はDuron/Athlonの定格です


2001/06/15 改訂
2001/06/01 作成

Thanks
このマザーの試用及び改造に際し、協力をしていただいたIKEさんに感謝致します。