EPoX EP-8RDA+ / 8rdavcore

コア電圧を動作中に変更するソフトウエア 8rdavcoreについて。このソフトウエアは、特定のnForce2搭載ボードにおいて、コア電圧FSBを動的に変更する機能を持っています。

8rdavcore 0.8.8

8rdavcoreは、EP-8RDAシリーズやAbit NF7シリーズなどnForce2搭載ボードで、その威力を発揮します。 代表的な機能としては、オーバークロックコントローラであるATXP1にアクセスして、コア電圧を変更することができます。 この機能により、通常はBIOSでしか行えないVID設定(電圧)を動的に変更可能で、即座にコア電圧が変わります。しかし、BIOS設定を書き換えているわけではないので「再起動か電源をOFFにする」ことで、もとの設定電圧に戻ります。

コア電圧の変更は発熱に直結します、一気に値を変更してもソフトウエア側で段階的に変更しますから問題ないようですが、 極端に高い電圧、たとえば1.85Vとかセットしても、ほんとに変わります、 もちろん、設定しだいではシステムを落とすことくらい簡単ですから、慎重に試してください。不安を感じる方は理解できない設定は変更しないこと、ですね。

8rdavcore 0.8.8

新しいRevの8rdavcoreでは、GUIが整理され、さらに多機能になっています。 ダウンロードページは非常にシンプルで使い方さえ書いてありませんが、ダウンロードファイルにマニュアルが同梱されています(英文ですが...)。このツールは動作倍率以外は何でも変更できるといった雰囲気です。ハードウエアモニタ機能、さらにグラフ化まで備わっているのでnForce2系のマザーを持っている方は一度使ってみてください。 8rdavcore

ダウンロード→ [web.archive.org] 8rdavcore-0.8.8-dev8.zip
[web.archive.org] Changelog.txt


動作の安定性については、このソフトを使い込んでいないのでなんともいえませんが、旧バージョンではFSBの変更で動作が不安定になったことがありました。


8rdavcore 0.8.5b 2004/05/03

8rdavcoreは、コア電圧の変更を可能にするGUI版のツールです。8rdavcoreのアイコンをクリックするだけで起動、あとはスライダーで電圧を決め、Applyで変更完了。という恐ろしく便利でスリリングなOCツールに仕上がっています。

私にとっては、コアの耐性を調べるために動作中にコア電圧を変えられるので非常に便利です。

これは1.450Vで起動させた後、1.2Vに電圧を変更した時の画像です。 CPU Core Voltageのスライダーを動かし希望の電圧が表示されたら、Applyを押すと電圧が反映されます。 Sensorの欄の赤でかこんだ部分に電圧の実測値が表示されます。 CPUは、AXMH2500FQQ4Cを使い、FSB200 X 10倍で起動させたものです。 電圧変更は一気に別の電圧に動かしても問題なく変更できるようです。 FSBの変更も可能ですが、設定によってはフリーズしますので注意してください。

使い方をあやまると、たいへん危険なツールです、コアの耐性を考えずに電圧を下げ過ぎたり、うっかり高すぎる電圧に設定したりすれば、システムが落ちる、あるいは冷却不足でコアが焼ける、ということにもなりかねません。

8rdavcore-win 0.5.5 2003/09/12

8rdavcore-winは、コア電圧の変更を可能にするツールです。しかしGUIを備えていないので、コマンドプロンプトを起動して直に打ち込んで使います。 私は解凍されたホルダの中身すべてを、Cドライブのルートに置いて試しています。CPUは、AXDA1800DLT3Cを使い、 BIOSからV_CORE=1.400VFSB167 X 6倍に設定してからテストを開始しました。

8rdavcore-win -i

[ -i ] オプション* は情報の表示で、定格のコア電圧と現在のコア電圧、その他の情報が示されます。
定格はCPU VID(1.500V)、BIOSで指定したコア電圧はCurrent VID(1.400V)として正しく数値化されて表示されました。
ただし定格のFIDを示すCPU FIDは正しく表示されていないようですが.....。

* 選択できるオプションはコマンドプロンプトに8rdavcore-winと入力すれば表示できます。


8rdavcore-win -s

[ -s ] オプションのあとにコア電圧(V_CORE)を数値で指定します。設定範囲は1.075〜2.200までの0.025単位。
最初に1.300Vに変更、次に1.100Vに変えた時の画面です。
Resulting VCore: 1.100 Voltと表示され、今回は成功したようです。 実はこの前に1.075vの設定を2度試しましたが、即座にシステムが落ちました、他の方は1.075vも成功されていますから、ソフトの不具合ではなく私の使っているコアの耐性によるものでしょう。

急激なコア電圧の変動は危険ですが、あえて最大幅(一回に0.2Vまで)で一気に変えています。


8rdavcore-win -i

最後にもう一度 [ -i ] オプションで情報を表示させたところです。 さらにUSDMの表示でVCoreが1.120Vを示していますから、誤差を考えればVID 1.100Vに変更できたと考えていいようです。

EPoXの問題点であった、1.4V以下の設定も、これでできるかと思うと、なんとも嬉しいもんです。しかし 製品として存在するのは、サラブレッドではAXMS1800FXS3Cの1.25Vが一番低いコア電圧なので、実用上はこれと同じ位までにしたほうがいいのかもしれません。
なぜかというと......↓

CAUTION !

高いコア電圧の危険性は当然御存じのことと思いますが、極端に低いコア電圧も問題がないかどうかは私にもわかりません。ただデータシート上の最大定格では定格コア電圧の上下0.5Vと規定されていますから、高電圧とは別の危険があるのかもしれません、まあほどほどに。 最大定格は、動作するしないの問題ではなく、ごく短時間であったとしても、設計上この数値を超えてはならない、また通常は、これに近づけることさえ危険という絶対的な値を示すものです。


reference
8rdavcore http://www.hasw.net/8rdavcore/
Adjust voltages on Epox EP-8RDA(+) Copyright (c) 2003 Hasw
[更新停止] GORI.NET
REPORT/EPoX EP-8RGMI/8rdavcoreによる低電圧化 , BBS/PC情報箱/8rdavcore関連の記事
  • 更新履歴
  • 更新:2005/04/03 8rdavcore 0.8.8 追加
  • 更新:2004/05/30 8rdavcore 0.8.5b に差し換え
  • 更新:2003/09/21 8rdavcore 0.6.1b 追加
  • 公開:2003/09/20
  • 作成:2003/09/18