EP-8RDA+ Rev2.1
気分よく使えるマザーが欲しくなり、EP-8RDA+が新しいRevになったのを機に購入しました。
カラフルなボードが全盛の中にあって、この緑色のボードが逆に新鮮に感じます。
機能の点ではAbit NF7シリーズに水をあけられてしまった感じですが、豊富な設定ができるマザーのひとつです。
EPoXのボードを購入したのは今回が初めてなので、どんな仕様なのかチップ構成から確認してみました。
仕 様
- Socket A ( AthlonXP, Athlon, Duron )
- FSB : 200/266/333/400
- Chipset : nForce2 ultra 400 SPP
+ nForce2 MCP-T
- 3 x DDR SDRAM PC3200, 3GB max.
- 2 x E/IDE Ultra DMA/133
- 6 PCI slots , 1 AGP (AGP 8X)
- 2 ports IEEE1394a (Firewire)
- 4+2 USB 2.0 ports
- 1 x LAN 10/100 Mbit
- 1 FD , 2 serial ports , 1 parallel port
- 6-channel sound (nVIDIA SoundStorm)
拡大イメージ 96K(New window)
オーバークロック関連機能
- CPU 起動倍率 5X〜24X(定格12.5X以下のCPUでは5X〜12.5X)
- FSB クロック 100〜250(MHz) 1MHz単位で設定可能
- CPU 電圧(V_CORE) 1.40〜2.20(V) , 0.025V単位
- AGP 電圧 1.5 , 1.6 , 1.7 , 1.8(V)
- DIMM 電圧 2.50 , 2.63 , 2.77 , 2.90(V)
- VDD 電圧 1.6 , 1.8 , 2.0(V)
Rev1.xと比較すると、サウスチップにヒートシンクが追加され、コア電圧レギュレータ回路の部品配置とCPUソケット内のサーミスタの形状が変更されているようです。
さらにRev2.1ではPS/2コネクタ近くの回路と、CMOSバッテリー横の回路が微妙に変更されているようです。
Rev2.xからの機能面での変化は、FSB400の正式対応とVdd(チップセット電圧)の変更が可能になったことくらいでしょうか。
nVIDIA nForce2 [ Chipset ]

nForce2 SPP (System Platform Processor)
ノースブリッジにあたるのがこのチップで、DualDDRメモリ・アーキテクチャを支えています。これはヒートシンクをはずした写真でnForce2 SPP A1 ,つまり従来通りのC1ステップでUltra 400という文字はありません。おそらくnVIDIAではC1以降をUltra 400 SPPと呼んでいるのでしょう。

nForce2 MCP-T (Media and Communications Processor)
サウスブリッジに相当するチップがこれで、IEEE1394a ( Firewire )、USB2.0/1.1、Ultra ATA133/100に対応、さらにAPU(Audio Processing Unit)、Dolby Digital5.1対応のS/PDIF出力をサポートする「nVIDIA SoundStorm」が使える、となっています。
nForce2 MCP , nForce2 IGP
このボードでは使われていませんが、nForce2 MCPはMCP-TからFireWire、3ComのMAC(Media Access Controller)、APUを省略したもの、nForce2 IGP(Integrated Graphics Processor)はグラフィック機能を統合したチップのこと。
Attansic ATXP1 [ Jumper Free Over Clock Controller ]
BIOSから倍率とコア電圧、及びV_DIMM、V_AGPの変更を可能にするために、このボードではオーバークロック・コントローラであるATXP1が使われています。
倍率コントロール
CPUのFID出力はこのATXP1のFID入力 FID IN [ 0-3 ]に接続され、ATXP1の出力の FID OCS [ 0-3 ] がノース(nForce2 SPP)へ、FID OCPU[ 0-3 ]はCPUのBP_FIDピンに接続されているはずです。(未確認)
コア電圧コントロール
このATXP1がCPUのVID出力とコア電圧レギュレータのあいだに割り込んで使われているはずで、具体的にはCPUのVID出力がATXP1のVID入力 VID IN [ 0-4 ]に接続され、ATXP1のVID出力 VID OUT [ 0-4 ]がコア電圧レギュレータ CS5301のVID入力に接続されているはずです。(未確認)
VIDやFIDは常時ATXP1の管理下にある
改造した例の下駄を使って、動作中に倍率やコア電圧のIDを変更した場合(普通はこんなことしないでしょうが...)、通常のマザーでは、一瞬でシステムが落ちるはずなのに、このボードではその設定が反映されないだけで異常動作は起きないようです。
このことから、BIOS設定で倍率やコア電圧を自動認識にしている場合でも、CPUのVIDやFIDがそのまま使われているわけではなく、起動後はATXP1内部でその設定を保持しているようだ、ということがわかります。
少々問題なのは、このATXP1のFIDが4bitの仕様になっていることで、これが12.5xを挟んだ倍率変更の障害になっているようです。しかし同じATXP1を使っているAbit NF7シリーズでは、この問題が起きていないようなので、なにか工夫がされているのかもしれません。この部分を簡単手直しできればいいのだが....どうせまたいつものDIPを付けることになるような...。
ON Semiconductor CS5301 [ Three-Phase Buck Controller ]
コア電圧レギュレータのコントローラとして使われているCS5301は、基本的には5bitのVIDで1.10V〜1.85V出力となっているはずです。しかし8RDAシリーズのBIOSからは1.40V〜2.20Vの設定が可能になっていることと、コア電圧の自動認識では1.075v〜1.85Vも出せることから、おそらくATXP1を使ってうまく出力電圧をオフセットするしくみがあるのでしょう。
通常コア電圧を手動設定するための改造では、コントロールチップ(今回はCS5301)のVID入力ピンを直接乗っ取りますが、このボードではCS5301が完全にATXP1の管理下にあるため、もし改造をするとすればATXP1のVID入力側を乗っ取るという方法が良さそうです。
ATXP1のVID出力 VID OUT [ 0-4 ]は、CS5301のVID入力ピンに接続されているはずです。
通常のマザーでは、あまり設定できない1.85V〜2.20Vの設定ができるのが、このボードの凄いところですが、発熱を考えると通常使用では使う気がしません。それより発熱を抑えるため1.40V未満の低い電圧も設定できたら便利と思い、楽な改造方法はないものかと考えていたら、なんとソフトウエアによってコア電圧を変更可能するツールがあることがわかりました。↓
8rdavcore [ ソフトウエア電圧変更ツール ]
これを使うと『動作中にコア電圧を1.075〜2.200vまで設定できてしまう』という驚異的なツールです。
試してみたところ、BIOSでも設定できない1.100Vに設定し動作させることができました。→8rdavcore の起動サンプル (GUI版、コマンド版)
8rdavcore http://www.hasw.net/8rdavcore/
このソフトウエアはGORI.NET で話題になったもので『起動後はVIDがATXP1の管理下にある』ということを利用してATXP1に直接アクセスしVID設定を変更しているようです。
非常に画期的なのですが、動作中にコア電圧を変更するので危険なツールには違いありません。このソフトウエアの今後の動向に注目しています。
.....ということは、EPoX EP-8RDAシリーズで1.4V未満のコア電圧が設定できないのは、ハードウエアの都合によるものではなかった、ということで、今後のBIOSの対応しだいでは 1.1V 程度までコア電圧の設定範囲が広がる可能性があるということになる。
Winbond W83627HF-AW [ SuperI/O ]
SuperI/OチップのWinbond W83627HF。
調べてみるとFDD、PS/2、IrDA、Game-Port、MIDI-Port、そしてPower LEDの点滅までも...随分いろいろコントロールしているもんです。
さらにハードウェアモニタリング機能もあり、以下の監視機能があるようです。
- VID(5bit)
- 温度(3)
- 電圧(7+2)
- ファン回転数(3)
- ファン回転数コントロール(2)
SYSTEM温度のセンサはどこ?
センサを探してみたところW83627HF左上のRT2がサーミスタ・チップのようでした。この位置だと、私のケースではPCIスロットの隙間から外気が直接吹き込む位置にあたり、SYSTEM温度はケース内の温度というより、ほぼ外気温度になっていました。システム温度が低めで安定していたとしても安心できない場合もありそうです。
REALTEK
REALTEK製チップがたくさん載っています、まずいじることはないでしょうね、左から
ALC650 : 6ch AC'97 AUDIO CODEC
RTL8801 : PHY/IEEE1394a
RTL8201BL : 10/100M FAST ETHERNET PHYCEIVER

Akom AK2001
EPOXといえばこれ、LPC Interfaceに接続されたAK2001ひとつで7セグメントLEDのドライブまでやっているようです。で、LPCって何?(...失礼)、それはともかく、MSIでもLED4個による表示がありましたが、7セグメントLEDのほうが解かりやすく便利でした。これに慣れると何も表示がないボードを使う気がしなくなります。
またRev2.0以前ではこの写真の中央付近に電解コンデンサがあったはずなので、CMOSバッテリーか何かこのへんの回路に変更があったのかもしれません、比較してみては?。
EPoX EP-8RDA+ 動作確認
ラベルにはnForce2 Ultra400 AGPsetとなっているものの、nForce2 SPPチップにはなんの刻印もない、しかも安かったのでなんとなく不安でした。
しかし幸いにも定格FSB200で問題なく起動、そのままの状態でFSB220も動作できました。
FSB225では起動に失敗しましたが、使ったCPUが定格FSB133のAthlon XP 1800+ですから、もともと酷なことかもしれません。
メモリはInfineon PC2100CL2の2枚差しで、手持ちの物を使いましたが無事動作、とりあえずメモリ同期のFSBクロック167、10X、1.4V程度で試しています。
FSB440→WCPUID画像 20K(New window)
nForce2はPCIやAGPのクロックを定格のままFSBを変えることができ、当然メモリも非同期の設定ができますから、いろいろ試すにはとても便利でした。
少々困っているのは、 SYSTEM Fanコネクタに接続したFanの回転数がうまくディテクトできないと、起動画面の途中で停止することで、使うFanによっては起動できないことです。まあFanコネクタを使わなければ問題ないので、たいしたことではありません。(ただし、この問題は聞いたことがないので、何か他の原因かも。).....
その後、他の原因であることがわかりました、起動時にCDがうまく認識できず起動を停止していたようです、CD自体は正常ですが電源の立ち上がりが遅いと問題が起きるような感じなので、CDを他の物に変えることで解決できました。
これは EPoX Computer Co.,LTD. EP-8RDA+のパッケージの写真です、このページ先頭の写真はこの左上の部分を拡大して使用いたしました。また 製品パッケージ左上の部分はnForce2 Ultra400のロゴになり、EPoXのロゴは従来より少々小さいサイズに変更されていました。 EPoX Computer
reference
- NVIDIA
- nForce2 Chipset
- NVIDIA System Utility V1.0
Release Date: October 27, 2003
- Attansic Technology Corp.
- Dounload_pdfATXP1 Jumper Free Over Clock Controller
- Winbond Electronics Corporation Of America - WECA PCIC Products
- W83627HF Winbond I/O with H/W Monitor.
- EPoX Computer http://www.epox.com/
- Main Headquarters of EPoX
- ON Semiconductor
- CS5301-D.PDF Three-Phase Buck Controller
作成 2003/09/10
公開 2003/09/20
更新 2003/09/21
更新 2003/09/30
更新 2003/12/07
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