Dual BIOS! 計画
2つのBIOSを載んで切り替えて起動する方法についての検討してみました。
- BIOS 2重化の方法の検討、2M bit Flash ROM の制御信号を調べる。
- Dual BIOSマザーの解析、どうやって2つのBIOSを切り替えているか。
- Dual BIOS! 化の改造方法。
Dual BIOS! 計画 - バイオスの2重化改造 -バイオスROMがマザーに半田付けされている場合、その更新に失敗したら簡単には修復できません。
そうなる前に、バイオスを2重化して切り替える改造方法を考えてみます。
DualBIOSはギガバイトの商標です。今回製作したものは、!を付けて『Dual BIOS!』と呼ぶことにしますが、当然まったくの別物で、 あらかじめスイッチで使用するBIOSを決めておく方式です。それでは、改造を始めるまでの過程を含めて紹介します。 BIOS 2重化の方法を検討
BIOS ROMはチップイネーブル(以下、CE# )ピンをHighレベルに保てば、スタンバイ状態になり、他の制御信号を無視してくれます。またデータバスはハイインピーダンスとなりますから、この状態はROMがつながっていない場合と同等と考えていいわけです。
ではここで、BIOSをROM1, 2M bit Flash ROM
フラッシュROMの資料を調べてみると、ROMの読み書きなどをする場合は、チップイネーブル(以下、CE# )ピンを必ずLowレベルにしていることがわかります。
左の方法の場合2個のROMのCE#以外はすべて共通配線にします。
Dual BIOSマザーの解析
ギガバイトのDual BIOSマザーが手許にあるので、そのしくみを調べてみました。
74HC74 Dual BIOS! (インチキdual BIOS) 化の改造方法
追加するROMをCE#信号以外をすべて共通配線にして取り付けます。
Dual BIOS! Dual BIOS! 配線図
CE#のLED表示CE#がLowレベルのとき、つまりBIOS ROMがアクティブの時にはROMを切り替えないようにしたい。 そこでCE#をモニターするLEDを付けてみます。 今回の製作にあたって、どんなタイミングでBIOSのCE#がアクティブ(Lowレベル)になっているか、よく分からなかったため、確認用に製作したものです。
C-MOSタイマーIC,7555を使いROMがアクティブの場合、それが一瞬でも0.1秒程度光るようにました。
製作はユニバーサル基板を使って作るのが一般的と思いますが、この場合マザーへの取り付けに工夫が必要です。
BIOSのバックアップは、オリジナルが消失した場合に備え1つだけ複製を保管する、その方法を考えることがこの記事の内容です。
BIOSがソケットにのっている場合、DOSブート後にBIOSを抜いて別のROMを入れて書き込むという手段を御存じと思いますが、これは危険が伴いますから、非常時以外は勧められる方法ではありません。 data sources Thanks
2001 07/18 作成 次のページで実際にDual BIOS! 化改造をしたGA-7ZX-Hを紹介します。 |
このページの回路をROMソケットに差せるようにすれば便利です。問題となるのが PLCCソケットに差し込めるプラグ部分で、手に入るとは思えませんからROMと面実装用ソケットを親亀子亀方式、つまり2段重ねで半田付しCE# を分離しその操作SWを取り付ければ、自作版『ロム焼き....』ができそうですが....... |