独自ドメイン取得の価格比較 1

fab51.comを取得

これまで『ドメイン取得』とは、単にホームページのURLを全部自分で決められるだけ...程度の認識しかなかったので、ただそれだけのために年間いくらかを払うことなど「格安であったとしても無駄!」と考えていました。

無料ホスティングがBest...?

私はインターネットでは「無料が一番」と思っていましたから、ホスティング も無料のサービスを利用していました。このためサービスが打切られたりすると移転も止むを得ません。前回は移転先にnetfirms.comを選びましたが、転送量オーバーでアクセス制限がかかり断念し、再度fc2web.comに移転しました。ここは無料にしては...まあまあで『ダメならまた移転すればいい』と軽く考えていたわけです。

fab51.com ドメイン取得

ところが、2004年にCrystal Dew Worldのhiyohiyo氏に、『どうして、独自ドメインを取得しないのか』と聞かれ・・・そんな質問をされるとは思っていなかった私は、なぜそれが必要なのかと不思議に思いました。

-- その後、2004年6月にCrystal Dew Worldの御好意によりvalue-domainで独自ドメインを取得。 いきなり翌月からfab51.comドメインでウェブサイトの運用を開始することに --

「ドメインを取得する」というと何かおおげさですが、上の図のようにドメインという名前の使用権(今回はfab51.com)を得るだけのことです。 fab51は、それまでfc2webというサービス提供会社のドメインに属するページであったのに対し、「fab51.com」という全く新しい独自ドメインに属するページとして公開できるわけです。見た目には表記の僅かな違いにしか思えないかもしれませんが、どこに属するページなのかということが決定的に違います。

このxxxxx.fc2web.comのようにサブドメイン形式のサービスなら、URLは比較的すっきりしています。しかし契約しているプロバイダから提供されるサーバを使うと、URLはプロバイダに属するページとして表記されるだけでなく、もっと長いURLになってしまうこと。プロバイダを変えるとページまで引っ越さなくてはいけないことが不便なので私は使いません。

独自ドメインにかかる費用は年間1000円程度

実際にvalue-domain+XREAを使い、独自ドメインで公開してみると、いままでとは違って非常に快適でした。 「アドレスがすっきりして気分が良い」ということは別にしても、ファイル転送やブラウザでの表示速度も大きく改善されています。ここで今までの無料のサービスがいかに制約が多かったかに気付かされました。こうなると「無料が一番という基本方針」などすっかり忘れ「低料金* なら許容しても良い」に考えが変わってしまいました。

* 低料金 Value domainでxxx.comドメインを取得するとすれば、ドメインを維持する費用は年間990円(送金費用は別途)です。さらにValue domainでは、1つのドメインを取得するごとにXREAの無料サーバ(広告有,50MB)が1つ利用できる権利が付きますから、とりあえず年間料金990円でも独自ドメインでウェブサイトを公開できます。

この状態での運用もできますから、独自ドメインでホームページの公開をすること自体の費用はたいしたことはありません。 私はさらに、xreaの広告なしのプラン(xreaプラスサービス、年2,400円)を追加利用していますので年間料金合計3,390円です。
Value domain

ドメイン名を考える

独自ドメインの必要性と言っても、なかなか実感が湧かないと思いますが、それはともかく... 『もし、ドメインを取得するとしたら、どんなドメインがいいのだろう?』くらいは考えたことがありませんか?。

どんなドメインが取得できそうなのか?

取れそうなドメインを探してみるだけでも結構楽しめます。テキトウに英字入れてみてください。実際には意味のある英単語3〜4文字のドメインはおよそ残っていません。 トップレベルドメインは、とりあえずgTLDの .com .net .org あたりがお薦めです。

DOM!ZE 早くて手軽な検索が可能
検索窓に英字を入れるだけで次々とチェックしてリスト表示。使われていないドメインは青文字。
Domainr 早くて手軽な検索が可能
検索窓に英字を入れるだけで存在するかどうか即座にチェック。使われていないドメインは緑の■。
Domain Typo Generator ドメイン名を考えるのに非常に便利なツール
検索窓に英字を入れ、TLD ViewをセレクトしてSubmitを押してください。入力した文字とそれを展開したドメイン名が、取得可能、取得不可などに区分けされてずらりと表示されます。提供:DomainTools.com
DOMAIN DROP LISTS ドメイン名を考えるのに参考になるリスト
過去に失効したドメインのリストが表示されるサイトです。日付の数字を押し、次に英字のどれかを押すと、一覧が表示されます。自分が考えているドメイン名と同じ頭文字のリストは参考になるでしょう。
※ 使われていないドメインでも、取得できない場合も少なくありません。 実際にそのドメインが取得可能かどうかはvalue-domain:空きドメイン検索で確認できます。

登録されているドメインのサーチ結果のサンプル

以前Whois.netを使って、登録されているドメインを検索したことがあります。

Whois.net / Advanced search
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1.  amd-fab30.com
2.  amd-fab36.com
3.  amdfab30.com
4.  amdfab36.com
5.  fab3.biz
    fab3.com
    fab3.net
6.  fab300.com
7.  fab3d.com
・・・以下省略
----------------------------

例えばfab3 を含むドメインを検索したところ、このように表示されました。おもしろいのは、このドメインの上から4つまでをAMDが保有していることです。これらにアクセスするとすべてAMDに転送されました。(2004年の調査時、現在は接続不可)
AMD in Dresdenamdfab36.com

一般の方が取得してしまうと誤解されそうなドメインは、あらかじめ企業側で押さえておくということなんですね。


なるほど・・・それなら、私はfab51.comを取得していますから
amdというサブドメインも作れる
こんなサブドメインも作れるわけです。作れるけれども、もし『パロディー』として作って運用したとしても、「AMD社の詐称と誤解されかねない」わけですから、企業名やブランドに似たキーワードをドメイン(あるいはサブドメイン)に使うのは面白くてもやらないほうが無難です。

実際に登録できるドメインかどうかの確認

登録されているドメインなどを参考にして、気にいったキーワードが見つかったら、
実際に取得可能なドメインかどうかを下のリンク先で確認できます。

空きドメイン検索 [ value-domain ]

これで遊んでいて、気に入った英字を見つけてしまうと、すっかりドメインを取得する気になってしまうかもしれませんが、その前に確認することがあります。

『ドメイン』として使いたいキーワードをGoogleで検索し、検索結果の件数があまり多いようなら、考え直したほうが良いかもしれません。(MooterのStar Burstの結果も面白い。)

もし、検索結果の件数が少なければ、ドメイン取得後「そのキーワードでの検索で自分のサイトが表示される確率が高い」と考えられるからです。

ただし、あまりにヒット件数が少ない場合も『スペルミス』や「マイナスイメージのキーワード」の可能性もありますから注意が必要です。→ 例えばポケット、pocketなら数多くのページが見つかりますが、poket(辞書にはない)は少ない。また、ハイフンも口で伝える時に言いにくいので私はなるべく使いません。
私の場合はfab51と決めていましたが、トップレベル・ドメイン(.com .net .org など)をどうするかで少々悩みました。結局『他の方に.comを取られてしまうのも困る』という単純な理由で.comにしました。


どこで、ドメインを取得するのか

つい、ドメインが欲しくなってしまった方は以下を、そうでない方は次のページへドメイン取得は必要?

低価格でドメインを取得できるレジストラの比較

ドメインを取得したとしても、そのままでは何も起きません。Webサイトの運用などに独自ドメインを使って初めて意味を持ちます。サイトの運用にはサーバが必要ですから、これらを組み合わせ、どのサービスを使うとどれくらいの価格なのかを調べました。

もし、独自ドメインでの運用で費用をあまり気にしないのであれば、VPSとか専用サーバーとかを含めて、選択肢は非常に多いので探すのには困りません。しかし個人で利用するには価格的にちょっと敷居が高いし、その必要もないかもしれません。

このページでは、年間料金5000円程度以下を目安に、格安な条件でドメイン+共用サーバーが利用できる所をいくつか比較しています。(.comを取得すると仮定。.net,.orgなどでもほぼ同じ) ただし、ドメインだけなら年間1000円以下の費用でも登録できます、とりあえずドメインを取得して、現在のページに URLを転送して使うとか、将来のためにキープしておくというのも「あり」でしょう。

バリュードメインとエクスリア(サーバ)
Value domain + XREA
バリュードメインは格安ドメインの草分け的存在。Value domainでドメインを取得した場合、提携先のXREA(あるいはCORESERVER)のサーバを利用すると管理画面が連携されているので便利です。

XREAでのメールアドレスの発行数は100個まで、転送量制限、CGI負荷制限は「明確な制限値は設けておりません。サーバー利用状況により判断させていただき、対応・改善のメールを送信させていただきます。」とのこと。 転送量の目安としては1GB〜3GB/日程度(短期的には10GB/日)迄、『ブログ、テキスト系サイトなどの一般的な構成のサイトの場合は、3GB〜5GB/日 程度になった場合も認められるが、画像掲示板、倉庫用サイトなど容易に高負荷がかかる種類のサイトでは、3G/日を超えると帯域制限を受ける可能性があるのでアップローダやゲームには不向きです。

提携先のXREAではサ−バ−の番号指定や変更も可能です。 もしサーバのレスポンスに問題があったとしても、サーバーを変えることで対応できますから、独自ドメインで運用したほうが良いでしょう。運用に関しての細かい設定もでき自由度は高いので、いろいろ試したい方にお勧めします。XREAのサポートは最小限しか得られません、『わからないことは自分で検索などで調べながら設定しても良い』という方向けです。

しかし、基本的な設定はそれほど難しくありません。わからないことは検索で調べると詳しいページが結構あるので、初めてドメインを取得した私でもなんとなく設定できました。PHP、MySQL...などの使用もできますから、Movable Typeなどを使ってブログを設置することもできます。(当方のブログはこの方法)、サ−バ−の試用は1週間。
Value domainやXREAを利用するには、最初にValue domainでユーザー登録(無料)をしてください。
  • 独自ドメイン:990円/年
  • Hosting:XREAプラス・サービス(広告なし) 容量3GB、初期費用なし 2,400円/年
    (2006年に容量が1GBから2GBに増量され、2008年には3GBにアップ)
  • 合計 3,390円/年(次年度も3390円/年)

次ページ: Value domain + XREAの関連情報へ

XREAプラスの契約は正確には広告免除のための支払なので、支払いを中断した場合でも広告が自動挿入されるものの使用は継続できます。ただし2010年現在、XREAプラスよりCOREサーバに力を入れている模様。


バリュードメインとコアサーバー
Value domain + CORESERVER
バリュードメインの提携先のサーバとして、2007/08からCORESERVERサービスが開始され、2009/12から安価なCORE-MINIサービスも追加されました。CORESERVERはXREAプラスの仕様を基本に、より高性能、高速な回線に豊富なリソース配分を加え、より少ない定員数で安定性を高めた上位互換サービス、とのこと。とりあえずCORE-MINIかXREAプラスを使い、不満を感じるなら上位プランを検討すれば良いと思います。
CORESERVERでもサ−バ−の番号指定や変更が可能です。サーバによってはレスポンスに問題がある可能性もあるため、無料試用期間を使って複数のサーバをチェックするとしても、運用中にレスポンスが悪化した場合にはサーバー変更も必要かもしれません。このため独自ドメインで運用すべきでしょう。CORESERVER

  • 独自ドメイン:990円/年
  • Hosting:CORE-MINI 容量6GB、初期費用500円 2,500円/年
    (転送量目安は100GB/月、XREAプラスの1.25倍の負荷率まで許容)
  • 合計 3,990円/年(次年度は3,490円/年)

  • Hosting:CORE-A 容量15GB、初期費用1,000円 5,000円/年
    (転送量目安は150GB/月、XREAプラスの2.5倍の負荷率まで許容)
  • 合計 6,990円/年(次年度は6,490円/年)

  • Hosting:CORE-B 容量60GB、初期費用2,000円 9,900円/年
    (転送量目安は300GB/月、CORE-Aの4倍の負荷率まで許容)
  • 合計 12,890円/年(次年度は10,890円/年)

※ CORESERVERを使うには、Value domainでユーザー登録(無料)をしてください。

ムームードメインとロリポップ
muumuu-domain + lolipop
ムームードメインでドメインを取得し、提携先のlolipopからサーバを利用するという形態です。
しかし...あまりにキッチュなサイト、ログイン画面、そして『ナウでヤングな....ロリポップ!』というコピーを見ると何か不安になりますが、中堅の会社のようです。 ロリポップではメールアドレスの発行数には制限はなく、転送量は『サ−バ−に著しく負荷がかからない範囲』となっていますから、その点は案外狙い目 な・の・か・も..しれません。

独自ドメインの設定を試してみましたが、value-domainに比べると設定項目は少なく簡単です。『初心者歓迎サポート充実』が売りですから、メールによるサポートも受けられるようです。設定に手間をかけたくないという友人に勧めるならここが良いのかもしれません。

『ブログの作成』や『ショッピングカート』なども、ガイドにしたがってボタンを押せば利用でき、デザインもテンプレートから選ぶだけと非常に便利です。便利なのですが... 『設定の自由度はあまりない』ので、いろいろ試したい方には向いていません。 たとえば、ロリポップで自動作成したブログのレスポンスが悪い場合、一度削除してから作り直して試すくらいしか対策が思いつきません....。 また、MySQLが遅いのでは?という話もあるので、Movable Typeを自分でインストールされるような方は事前に調べたほうが良いと思います。

もう1つ...『ナウでヤングな....ロリポップ!』だけに、エラー画面もとても『可愛らしい』のです。
http://err.lolipop.jp/404.htmlエラー画面サンプル1
http://user.lolipop.jp/d_index/エラー画面サンプル2
硬めの内容のサイトでは、決して表示されないようにする注意が必要かもしれない。lolipopの試用期間は10日間。
  • 独自ドメイン:808円/年
  • Hosting:lolipop 1Gプラン、初期費用1,575円(キャンペーン価格)+3,150円/年
  • 合計 5,495円/年(次年度から3920円/年)

ここはお薦めしてるのかしてないのか自分でも良くわかりません、あなたは『ナウでヤングなロリポップ!』を面白いと感じるのか、それとも耐えられないと感じるのか・・・


さくらインターネット
SAKURA Internet
メールアドレスの発行数に制限はなく、転送量制限も具体的に数字で示されてはいないようです。ライトプランなら価格的にもvalue-domain + xreaに近いので、選択肢の1つになるかもしれません。 上位プランとして、スタンダード3GB:5000円/年、プレミアム10GB:15000円/年のコースがあります。

注意が必要なのは、下位プランほど制約が多いという料金体系です。たとえばMovable Typeなどで自分専用のブログを設置するときなどに必要になるPHP、MySQL...などの使用はスタンダードプラン以上に限られるとのこと。ただし『インストールなしに全てのプランでブログがご利用いただけます』となっていますから、あらかじめ設置されたブログは使えるようです。こちらは2週間の試用が可能。

ここは使ったことがないので感想が書けませんが、ここを支持する方も多いようです。アップローダやゲームの設置にここを使われている方も多いようです。また『さくらインターネットのバックボーンは国内最速』という口上はたいへん魅力的でもあります。しかし積極的に活用しようとするとSAKURAはスタンダードプラン以上が必要になるという感じですね。サーバに障害が起きた場合でもきちんと説明文が掲示されており、ここは好感が持てます。
  • 独自ドメイン:1800円/年
  • Hosting:ライトプラン 500MB、初期費用1,000円+1,500円/年
  • 合計 4,300円/年(次年度から3300円/年)

  • Hosting:スタンダードプラン 3GB、初期費用1,000円+5,000円/年
  • 合計 7,800円/年(次年度から6800円/年)

ドメインが比較的安価なvalue-domain + さくらスタンダードプランというのも良さそうな気がします。


リンククラブ
Linkclub Domain Parking (L.D.P)
リンククラブは運営方法に疑問があり、お勧めできません。以下は旧サービスの内容で現在とは違います。
ドメイン取得費自体は安いので、独自ドメインを確保しておくだけとか、自前のサ-バ-とかには使える?、のかもしれません。 ブログ専用サイトだけならL.D.Pサービス+月額72円の追加で作成できるようです。 追加されたL.P.Pサービスはドメイン+接続環境+ディスクスペース(ウェブ50M、メール70M)などを含む、まるごとパッケージのようです。
  • 独自ドメイン:L.D.Pサービス 700円+100円(管理室年間利用料金)= 800円/年
  • L.P.Pサービス:Hosting + 独自ドメイン + 他 (パッケージ料金 9,700円/年)

注意→リンククラブは、事前の連絡を十分にしないまま利用者約2万人の口座から、それぞれ1万円を引き落とした。被害報告まとめ 読売新聞


価格とサービス項目の比較はあくまで目安で、実際に使ってみないとレスポンスやサービスの質がわかりません。 私は制約が少なくいろいろと試せるvalue-domain + XREAが気に入りましたが、設定が苦手の友人にはmuumuu-domain + lolipopを勧めました。 また気合いを入れて取り組むならSAKURAが適当なのでは...とか使い方しだいでどこが良いかも違ってくるでしょう。

また、ここには挙げていませんが月額料金100円というホスティングサービス(オプションを申し込むごとに追加料金が必要)とか、この他にも格安なサービスは他にもあると思いますので、Web上での評判も参考にしていろいろ調べてみてください。 また、実際に使ってみて、他にお勧めの所があったら是非お知らせください。


改訂:2010/02/13 各社確認サーバーの仕様を確認、更新
改訂:2008/08/11
改訂:2007/09/25 CORESERVERを追加、ページを分割
改訂:2007/05/05
改訂:2007/02/01
改訂:2005/11/11
作成:2004/06/30


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