あやしいアスロン第3弾 [ 2004年 2月 ]

あやしいAthlon XP-Mが見つかりました。これはL3ブリッジの一部がカットされたモバイルアスロンで、
しかも新品として販売されていたとのこと。リマーク品とは違うようですが要注意です。

L3に傷のあるモバイルアスロン [ 2004/02/11 ]

モバイルアスロンのL3ブリッジの一部がカットされた状態で、新品として販売されていたようです。 これは、秋葉原の複数の店鋪と日本橋で確認されていますから、かなり広範囲に流通しているのかもしれません。 写真を見る限り他のブリッジには不自然な点がなさそうなので、ただ単純にL3ブリッジの一部がカットされているだけ、のようです。 しかし、ブリッジを加工したものが、それとは告知されず新品で売られているのはいやですね、たとえ悪意がなかったとしても...。

以下の2枚はL3を拡大し見やすくするため反転した写真です。


XP-M 1400+、秋葉原

このXP-M 1400+ は9xで起動するそうです。L3ブリッジの右から3番目は当然オープンですが、右から2番目に傷があり、このブリッジもオープンになっているようです。
マザーボードはTigerMPX、元画像→AXMD1400FQQ3B


XP-M 1600+、日本橋

このXP-M 1600+ は10.5xで起動するそうです。こちらも右から2番目に傷があり、 4番目、5番目のブリッジも、うっすらと傷がついているように見えます。 10.5xで起動することから、一番右のブリッジを除いて、すべてオープンになっているはずです。 10.5xで起動することから、4番目、5番目のブリッジもオープンになっているという予想もできますが、 確かなことはわかりません。
マザーボードはAOpen AK77-8X Max、元画像→AXMS1600FWS3B

どのような理由で、ブリッジがカットされたものが流通しているのかわかりませんが、モバイルアスロンはバルクでしか販売されていないので、販売店を信頼して買うしかありません。少なくとも『改造が施されています』というような表示をしてほしいものです。それを知らずに買うとリマーク製品を買ったのかと驚くことになってしまいます。
ただ実際に、これらのCPUを使った場合でも、デスクトップ用のマザーボードでは特に支障がないのかもしれません。 しかしノートPCなどに使った場合や、高いFSBで使おうとした場合は、起動倍率が変わることで影響が出ないとも限りませんから、注意したほうが良さそうです。モバイルアスロンの定格は、倍率はL6で、電圧はL8で確認できますから、不安を感じる方はブリッジとOPNを照合してみてください。

高性能なCPUを出荷しなくてはならないという競争のために、最近のCPUは普通とは思えないような消費電力になってしまいました。 それに比べればモバイルアスロンは、まだましな消費電力です。『すこしくらいクロックが低くても、発熱が抑えられた物がほしい』と考える方も決して少なくないはずです、是非モバイルアスロンもリテールパッケージとして出荷してほしいものです。

当面.... モバイルアスロンは、L3ブリッジを良く見てから買いましょう。


reference

Fab51 BBS 34ページ : MobileAthlon1400+(35W) 2004/02/11 21:14:31 のスレッド


Thanks

ブリッジ画像は、モバアス修行中さん、及び 博さん提供の写真を加工し使わせていただきました、ありがとう。