Barton コア電圧
コア電圧の調整範囲が狭いマザーでも、コア電圧設定のしくみを理解すれば、自分の希望するコア電圧を得るための改造もそう難しいことではありません。もちろんマザーに広範囲のコア電圧調整機能がある場合は、その機能を使えば済むことですが...。
このページはBartonコアのAthlonがベースとなっていますがThortonも同様です、
また基本的にはThoroughbred及びApplebredと共通する内容になっています。
Athlon [Paromino]、Duron [Morgan]、及びそれ以前に発売されたプロセッサには適用できません。
コア電圧CPUのクロックを上げて動作させるためには、通常コア電圧(Vcc_CORE)を上げて使いますが発熱量も増加します。発熱を減らすためにはコア電圧を下げて使うと効果的ですが、定格クロックのままコア電圧を低くしただけではオーバークロックと同様な状態になってしまいます。 CPUを安定した状態で動作させるためには、十分な放熱対策は当然として、クロックに応じた妥当なコア電圧を設定できる機能が必要になってきます。 VIDCPUの定格コア電圧値は5bitのコードとしてCPUから出力されています、これはVID信号と言われ、VIDブリッジL11によって設定されています。
L11 コア電圧設定ブリッジL11はコア電圧を設定しています。ブリッジとVIDの対応は左からID 4, 3, 2, 1, 0となっています、この順番のとき、VID全体をまとめて指す場合はVID[4:0]という書き方をします、また特定のブリッジを指す場合、たとえばID 4を指定する場合はVID[4]と書いています。
ブリッジからコア電圧を確認する場合、Athlon XPやMPはDesktopの欄を、モバイル版CPUではMobileの欄の値を読みます、 しかし通常のマザーでは、たとえモバイル版CPUを使った時でも、常にDesktop版のVIDとみなしてコア電圧が生成されるため、モバイル版のコア電圧が定格1.30VのCPUでも、1.50Vのコア電圧として認識されることになります。
C がブリッジクローズ、論理0、該当するVIDピンはGND(0V) |
コア電圧定格[↓Thoroughbredページと同一] コア電圧の許容偏差は、定格から0.05V(コアによっては0.10V)程度と狭く、これを変更することはメーカーの保証対象外の行為となります。 これを踏まえた上での話しですが、『どの程度までコア電圧を上げても大丈夫なのか?』の問に一般的な答えはありません。 定格を超えたコア電圧で使った場合は、製品寿命に影響があるかもしれず、この影響をどう評価するかが人それぞれ違うからです。 個人的には、+0.05〜0.10V程度では目立った劣化が起こるとは思いませんが、+0.15Vや+0.20vではどうかというと微妙なところです(根拠はありませんが...)。 また、マザーによっては、仕様のためか低いコア電圧に設定した場合、起動できない場合もありますので注意してください。 もちろん信頼性を第一に考えれば定格または減定格での使用をお勧めしますが、そうするとこのページの意味はなくなってしまうことになりますね...。 最大コア電圧定格[↓Thoroughbredページと同一] データシートでは この値は動作、する、しない、のレベルではなく..... 非動作時やごく短い時間であったとしても、設計上これを一瞬でも超えることは許されません。 現実にはOCのデータとして2.15vとかも見かけることがありますが、これを試されている方はこのようなリスクを承知の上でやっているわけです。 |
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コア電圧を変更する
コア電圧が設定できないマザーを使っている場合でも、次のような回路を付加することで変えられるはずです。
コア電圧を手動設定にするためには、マザーボード上でCPUからのVID信号を無効して、SWなどで設定した値をコアボルテージレギュレータに直接渡すように変更する、というのが基本的な考え方です。
このSWを付加する改造は、オープンになっているL11ブリッジをクローズすることと同じですから、マザー側から見た場合、定格電圧が変わったかのように見えるだけで、原理的にマザーの電圧調整機能と併用しても問題はないはずです。
このため、コア電圧の調整が狭い範囲でしかできないマザーに取り付けると設定範囲が広げられることもあります.....といっても1.85Vを超える電圧になどなりません。
CPUのVID信号を無効にする方法、次のいずれかの方法を使います。
補足説明VIDブリッジ加工についてオーガニックパッケージのブリッジ加工はカッターで切れるものの、幅広く、あるいは深く切り過ぎると、パッケージの内部パターンが損傷する可能性が高く、失敗した場合の修復もほぼ不可能です。 また、ブリッジ加工で、V_COREを変えようとするときは、使用するCPUがモバイル版、デスクトップ版のどちらの場合でも、 デスクトップ用のマザーに対してコア電圧IDを送るわけですから、 必ずDesktop版のIDを使って設定します。ただしモバイル版用のマザーを使っていたら、話は別ですが.... VID、コア電圧の制限マザーボードによっては、起動できるコア電圧が制限されていることがありますから、その設定によっては起動できない場合があります。
BIOSが制限しているか、コア電圧レギュレーター側の都合によるものでしょう。 コアボルテージレギュレータコア電圧を生成する回路で、一般的にはレギュレータ回路をコントロールをしているLSI(HIP-6302など)の入力ピンにCPUのVIDコードをそのまま入力すると指定のコア電圧が生成されます。ここでその入力をSWで設定できるようにすれば、自由にコア電圧を変えられるはずです、マザーボードによって使っている製品が違いますから、この部分はマザーごとに調べる必要があります。 作成:2003/05/20 |
VID SW設定
C=ON , :=OFF この表ではDIP-SWの5番、VID[0]がONに固定としてOFFの場合を省略しています。 OFFの場合の電圧は0.025V低くなります。 |
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