Barton FSB

FSBは通常BIOSやDIP-SWで設定できるのだが....。

このページはBartonコアのAthlonがベースとなっていますがThortonも同様です、
また基本的にはThoroughbred及びApplebredと共通する内容になっています。
Athlon [Paromino]、Duron [Morgan]、及びそれ以前に発売されたプロセッサには適用できません。

[↓現在Thoroughbred:FSBページとほぼ同じ内容です。]

FSB(Front Side Bus)

FSBはフロントサイド・バスの略で、CPUとチップセット間を接続しています。 CPUの動作クロックはFSBの周波数、つまりFSBクロックが基準になりますから、これを変えることでもCPUの動作クロックが変わります。
FSBクロック×倍率 = CPUクロック

FSBを変更した時に問題となるのは、PCIやメモリなどのチップセットが管理するローカル・バスの動作クロックにまで影響が及ぶ場合があることです。 これを避けるための一般的な方法は、PCIバスのクロックである33.3MHzの整数倍になるようなFSBクロックを使うことで、この場合PCIやメモリなどのクロックが定格となるような動作比率の選択が可能となるはずです。

FSBとローカル・バスの動作比率の設定は、おもにマザーのチップセットに依存します、例えばnForce2を搭載したマザーボートではPCIバスやAGPのクロックはFSBの影響を受けないようになっているそうですから、実際にはこの限りではありません。 詳細は各マザーのマニュアルなどを参照してください。



FSBセンスピン FSB_Sense[1:0] pins

FSB(Front Side Bus)は、通常マザーボードのBIOSかDIP-SWの設定によって行えますから、このピンは無視してかまいません。  しかし最近では自動設定のみで、FSBの強制変更(FSB133の製品をFSB167で動作させるとか)ができないマザーも登場しています。(例、GIGABYTE GA-7VAX-A,GA-7VAXP-Ultra、最近のGIGABYTEのマザーではFSB設定ジャンパーピンの所に空きパターンがあるようで、この空きパターン調べてみると、いいことがあるかも?。)

このようなマザーでは、L12ブリッジによって設定されるFSB_Sense[1:0] 出力ピンが使用されているようです。 このFSB_Senseピンは以下のような設定になっていて、電気的にはCPUパッケージ上の抵抗(1kオーム)でGNDに接続されているか、オープンかのどちらかの状態になっています。

FSBFSB_Sense[1]FSB_Sense[0]備考
AH31AG31
100 , 133 MHz:: 
133 MHz:CMobile?
167 MHzC: 
200 MHzCCBarton

= オープン (logic level of 1)  C = クローズ、1KオームでGNDに接続 (logic level of 0)

[Paromino],[T-bird]:L12ブリッジはサラブレッドから新設されました、それ以前に発売されたCPUには存在しません。


FSB設定 変更改造 FSBが自動認識しか使えないマザー対策

マザーボード側ではFSB_Senseピンをプルアップ(最大3.3Vまでの電圧)して使うことになっていますから、オープンの状態にあるピン [ ] をDIPスイッチなどを使ってGNDに1Kオームで接続されるように改造すれば、[ C ] の状態として認識され、L12の状態にかかわらず、FSBを強制的に変えることができるはずです。
ただし、FSBが設定可能なマザーでは、改造したとしても....おそらく無意味です。

スイッチの設定は、: = OFF(logic level of 1)  C = ON (logic level of 0)


ピン配置:FSB_Sense[1:0] ( AH30,AG31pin )

マザー裏から見たCPUのパターンです、緑がFSB_Sense pin、青丸がGND。

reference
AMD http://www.amd.com/
AMD Athlon XP Processor Model 10 Data Sheet 26237.pdf

作成:2003/05/20、最終更新:2003/06/05