PowerNow!の実験をしてみましたので報告します。
K7S5A＋Athlon4 900＋WinXP(某手順を実行)にて行いました。
（差し支えがあると思いますので、手順の質問はご遠慮ください）

結果は、
FSB100のみ有効となりました。（電圧は無理です）
共にコア電圧1.6Vでテストしましたが、
FSB100:
起動倍率(L3L4L10)を5X〜11Xのどれにしても5X〜9Xで変動してPowerNow!有効。
FSB133:
9X固定となり、PowerNow!無効。電源オプションの中のPowerNow!項目が消える。
尚、起動倍率(L3L4L10)＝5X,5.5Xは起動しなくなることもあります。
（CMOS Clearで復活する時もありますが、ダメな時もあり、原因不明）

となるとThoroughbredでは？他のマザーでは？となり、
少なくともPaiominoではブリッジの加工・乗っ取りで高クロックPowerNow!も可能だろう、などと企んでPalomino2100+を仕込んでしまいましたが、
テストしていくうちに、そんな甘いものではないことが判明してきました。

まず、このマザーでのThoroughbred(起動倍率,L5,L6等可変済)や、
他のMobile動作可能マザーでのAthlon 4 900とThoroughbred
をざっとテストしてみましたが、PowerNow!は不可能でした。
ただこれはドライバやソフトが合っていないのか、（探すと複数ある）
BIOSの対応なのか、ブリッジ設定なのか、原因がさっぱりわかりません。
（ブリッジだけでもマザーや他の状況により、L3等の起動倍率=5X〜6Xが起動しないなんてことはザラですし）

次に手持ちのPalomino1600+(L1加工失敗品)(L3L4L10=10.5X,L6=11X)
のL5-3,1をクローズしてテストしました。
Mobile Athlon 1100となり、CrystalCPUIDでMobile,MP化の確認もとれ、
CrystalCPUIDでの倍率変更も可能となりますが、PowerNow!は無効です。
そもそもL5を変更しただけでは、コア電圧を同じにしても
既にBIOSのCPU情報でAthlon 4 900とは違った表示になってしまいます。
起動時のCPUの名称はmobile Athlon 4で同じ、Mobile倍率で動作しますが
CPU Type:Athlon→Athlon XP
CPU Ratio:9X(L3L4L10の起動倍率表示)→表示なし
になります。
ちなみにAthlon 4 900ですと起動倍率5X、または5.5Xにすると
CPU Ratio:5/14、または5.5/15 と表示されます。

つづき（文字数オーバー）

L1クローズの違いがあるので、
Mobile Duron 800を買ってきて（何個買ってるんだ？）
PowerNow!動作させて確認した後、L1ブリッジをカット。
起動倍率が変えられなくなりましたが、PowerNow!は動作します。
やはりL1はPowerNow!・CrystalCPUIDでの倍率変更には関係ないようです。
（最近のXP2500+などの問題CPUでもMobile化してしまえば、たぶん倍率変更できるということになりますね。）

こうなると(MobileとAthlon　XPとで)パッケージが違うのが原因？
L6,L7,L8に秘密あり？というのが疑われます。

再びAthlon 4 900に戻し
各ブリッジを鉛筆でクローズ、消しゴムでオープン、
とあらゆるテストを繰り返しました。
・起動倍率(L3L4L10)を5X,5.5Xにすると起動不可能となることがある。
・起動倍率(L3L4L10)はPowerNow!動作に関係ない。
・（CrystalCPUIDで確認したところ）
L7はCurrent,Maxコア電圧。L8はStartupコア電圧。
・L6をC:CCC=7Xにすると5X〜7XでPowerNow!動作。
・L6をCCCCC=11XにするとPowerNow!動作せず。11X固定。
（起動倍率を何倍にしてもダメ）
・Athlon 4 700でも900でも、●L8=CCCCC(2V)(実際の動作電圧ではない)にするとPowerNow!動作せず、固定倍率となる。（●L7は変えてもPowerNow!動作）
・PowerNow!動作状態でCrystalCPUIDによる倍率・電圧の変更（実際の動作電圧は変わっていない）をしても影響せずPowerNow!動作。
逆に11XのAthlon 4 1100やL7=2VからCrystalCPUIDで戻してもPowerNow!動作せず。
PowerNow!の動作はBIOSやドライバ・ソフトが、がっちりと握っているという感じがします。

また、
Palomino1600+(L1オープン、多分関係無し)のL5,L6,L7,L8を
Mobile Athlon 4 900と全く同じにしてテストした結果、
（L3L4L10の起動倍率・L11の電圧条件も同じ）
PowerNow!は動作しないことが判明しました。
同じCPU名称で起動・動作しますが、既にBIOSのCPU TypeでXPと表示され、パッケージ・CPUIDが違うのがバレています。
2100+は売却するしかなさそうです。

と、まぁ、結論として
倍率変動なら素直に６４Cool'n'Quietを買え！と言われた様な気がします。

●：修正箇所

うーん深い
テストレポートありがとうございます。しかしPowerNow!は私も良くわからない、というか手持ちのマザーボードでは動かないものばかりで、試したことがありません。
テストも非常に濃い内容なので、これから何が推定できるのか、あとでゆっくり考えてみます。
内容が複雑ですから、細かい点を直接メールで質問させていただくかもしれません。

よく調べるとPowerNow!の動作報告って、結構あったのですね。
ThoroughbredではコアもL5も違うので無理そうですが
（K7S5A モバアス1400+でPowerNow!が可能という情報もありますし）
Athlon 4 900の高倍率化や
Athlon XPからのMobile化では
L5,L8,L11の変更など、もう少し試してみる価値はありそうです。
（L5=::CCというモデルもありますね）

近々また試してみます。

＞L5=::CCというモデルもありますね
ん！、見たことありませんが、どっかに写真ありますか？。

送りました。
L5-3はあまり関係ないみたいですね。
実際、切ったり繋いだりしても変化なしです。
気になるのはAthlon 4 900のL5がC:CCなのにMPの認識をしません。
（XPのパッケージでは::CC→C:CCで変わる）

結局、本物のAthlon 4 1100も買ってしまいましたが
900の時と同じく、どうやっても11XのままでPowerNow!は無効でした。

こちらもL5はC:CCになっていますがMPを認識しています。
900のほうは倍率等を変えても、なぜかMPを認識しません。
CPU内部で線が繋がっていないか、コア自体が違う気がします。
ちなみにCCCCと全部クローズすると、どうやっても起動しません。

900のほうのL6を9.5Xにすると
3X〜9.5XのPowerNow!有効(FSB100)となりました。
FSB133ではAthlon 4 1267MHzとなり、PowerNow!無効。
L6を10Xにすると
6X〜10XのPowerNow!有効(FSB100)となりました。
FSB133ではMobile Athlon XP 1500+となり、PowerNow!無効。
L6を10.5Xにすると
10.5XのままでPowerNow!は無効。
L6を6Xにすると
FSB100でも133でもPowerNow!無効。
L6を7.5Xにすると
5X〜7.5XのPowerNow!有効(FSB100)となりました。
FSB133ではAthlon 4 1000MHzとなり、PowerNow!無効。
（同じ1000MHzでもクロックで判定しているわけではないらしい）

なお、起動倍率はみんな7Xです。
今回は調子が悪いらしく？5X〜5.5Xでは起動しません。

900のほうのL6を9.5Xにした時、
WinXPの起動後デスクトップ画面でポインタがフリーズしたまま、新しいデバイスが発見されましたと次々と更新されていき、再認証ということがありました。
（電話で何をされましたかと聞かれましたが、CPUのブリッジを改造して・・・と話し始めただけで「あ、わかりました、それでは・・・」となりました（笑））

どうもBIOSかソフトが全然対応していない感じで、10X以上やFSB133は厳しそうです。
CPUID=662のほうも、相変わらず無理そうです。
パロミノでも高倍率ではCool'n'Quietという言葉が出てきますし、PowerNow!とCool'n'Quietでは（電圧制御の有無は別としても）ソフトや動作の仕組みが全然違うのでしょうか。
Cool'n'Quiet対応BIOSと制御ソフト（ドライバ？）がないと無理？？

あとは動作中のL6変更とか改造BIOSとかの荒技しかなさそうです。

あっ、あぁー、1100のほうはPowerNow!使えません。
L6をPowerNow!が使えるはずの倍率に変更したのにダメです。
よく見るとCPUID=662でした。
念のため、L5-3をカットしても同じです。
キビシー。

とことん、やる気のようで....、
頼んでも、なかなかここまでテストしてくれる方はいないでしょうから、貴重なテストとして参考にさせていただきます。 FSB133のMobile Athlon4は存在しないから、FSB133での認識がうまくされないのかもしれませんね。
しかしPowerNow!って、通常のボードでは、なかなかすんなりいかない物なんですねー、おそらくBIOSしだいなんでしょうが....。

必殺技、動作中のL6変更もやってみましたがダメでした。
（L6：9.5X→10.5X）
3X〜9.5XのPowerNow!有効のまま変わらず。
一旦、PowerNow!有効となると、BIOSが全部管理している感じです。

改造BIOSも入れてみました。
（HX,CH）7Xテスト
FSB100〜110：PowerNow!有効。
FSB112：OS起動せず。
FSB124〜147：PowerNow!無効。
FSB150：OS起動せず。
FSB166：起動せず。
でした。

K7S5Aはこのへんで納得することとしました。
年内にモヤモヤがすっきりして平穏に新たな年が迎えられそうです。

itaさん、皆様、今年もお世話になりました。
また来年もよろしくお願いいたします。

FSBの設定しだいで、挙動が変わるってのも面白い
CrystalCPUIDでの倍率変更はFSBに関係なくできるんでしょうから、まあそれができるぶん、ユニークなマザーボードですね。

すでに...新年になっていたのでした、よろしく！。

[要約] HIROSHIさん/PowerNow!について、
マザーボード：K7S5A
OS：WinXP
----------------------------------------------
Mobile Athlon4 900（Palomino）
起動倍率：7.0x

PowerNow!の動作

■FSB100：
PowerNow!は有効になる、起動倍率* が5X〜11Xのどれにしても問題ない
さらに、ブリッジを加工して試してみたのが以下
----------------------------------------------
・L6=6.0X：PowerNow! 動作せず
・L6=7.0X：5X〜7.0Xで変動。
・L6=7.5X：5X〜7.5Xで変動。
・L6=9.0X：5X〜9.0Xで変動（デフォルト）。
・L6=9.5X：3X〜9.5Xで変動。
・L6=10.0X：6X〜10Xで変動。
・L6=10.5X：PowerNow! 動作せず、10.5X固定となる。
・L6=11.0X：PowerNow! 動作せず、11.0X固定となる。
----------------------------------------------
起動倍率5X,5.5Xは起動しなくなることもある、また起動倍率はPowerNow!動作に関係ないようだ。
*注　起動倍率は(L3,L4,L10)

■FSB133：
PowerNow!は無効になる、電源オプション中のPowerNow!項目が消える
----------------------------------------------
・L6=9.0X（デフォルト）：この場合は9X固定となる。
----------------------------------------------

■CrystalCPUIDでのブリッジの認識は以下の通り
----------------------------------------------
・L7：Current,Maxコア電圧
・L8：Startupコア電圧
----------------------------------------------
PowerNow!動作状態でCrystalCPUIDによる倍率・電圧の変更をしても反映されないまま。

■その他
----------------------------------------------
・L8=2V（CCCCC)にするとPowerNow!動作せず、固定倍率となる。
・L7：設定に関わらずPowerNow!動作
・L5がC:CCなのにMPの認識をしません。
・L5をCCCCと全部クローズすると、起動不能。
----------------------------------------------


----------------------------------------------
■Mobile Athlon 4 1100 ( Palomino)
CPUID：662
L5はC:CCになっていますがMPを認識。
L6をPowerNow!が使えるはずの倍率に変更した場合でも、PowerNow! 動作せず。

■Athlon XP1600+ ( Palomino)
CPUID：662
起動倍率：10.5X
L6設定：11X
L5[3]、L5[1]ともにクローズすることでMobile Athlon 1100として認識される。
L5,L6,L7,L8をMobile Athlon 4 900と全く同じにした場合でもPowerNow!動作せず。
CrystalCPUIDの倍率変更は成功

■Mobile Duron 800（Morgan）
PowerNow!は動作する。
試しにL1ブリッジをカットしたが、PowerNow!の動作に支障はない。
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とりあえず整理しました。